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新たな流れ 富士山レンジャー出陣式

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2005/07/04

新たな流れ 富士山レンジャー出陣式

7月1日、富士河口湖町の富士ビジターセンターにて富士山レンジャーの出陣式が行われた。昨年の東京都レンジャー(以下、都レンジャー)発足に続き富士山レンジャーがスタートした。東京都、そして山梨県といった地方自治体によるレンジャー制度の発足は新たな時代の流れだ。



 地方自治体が独自の環境保護政策を打ち出す。いつまでも国におんぶにだっこの依存体質ではダメ。また国にも限界があるわけです。都レンジャーの隊員は小笠原諸島や奥多摩、高尾山など現場で日々汗を流している。小笠原に派遣された隊員は地元のNPOなどの団体と連携しながら地元の方々と一緒になって活動している。奥多摩に派遣された都レンジャーは国(環境省)のレンジャーと先日初めて協議し、パトロールなど連携して任務を行うこととなった。国のレンジャーにしか出来ないこともあれば、地方レンジャーにしかできないこともある。この両レンジャーの連携は大変意義深い。昨年は東京都と環境省のトップ同士が様々な異なる立場や事情が関係してか意思疎通が十分ではなく、さらに誤解が生じ、両者、必ずしも前向きのエネルギーを発していなかったように思われたが、ここにきてようやく現場同士が動き始めた。この国と地方の連携、そしてそこに民間団体が加わる、これこそ私が永年抱いていた夢の構想であった。

 レンジャーに求められるのはまさしく現場感覚。そして国立公園を守るうえで顔とならなければならない。レンジャーを中心に地元を始めとする民間団体(ボランティアなど)や地元住民、業者などあらゆる関係者と協議、連携しながら、環境に適した社会を作り上げていかなければならない。環境保護に対する取り組みは自然が相手というよりも、むしろ人間社会が相手だ。その人間社会をどのように環境に配慮した社会に改革していくのか、富士山レンジャーには富士山の顔となって改革の風を吹かせて頂きたい。そして富士山を餌食にする不法産廃業者の摘発だ。悪い奴は捕らえ罰せられなければならない。なにぶん、樹海等に産廃物を捨てる人たちには暴力的な反社会的な輩が多い。実に厄介だ。しかし、レンジャーは毅然と彼らに立ち向かわなければならない。もう好き勝手にさせてはならない。富士山で起きていることは全国どこでも同じような事が起きている。日本のシンボルである富士山を保護と活用、この2つの極めて困難、一見矛盾するような、大きな課題に取り組み1つの理想的なスタイルを樹立すれば、その影響は全国に広がっていくだろう。まさしく「富士山から日本が変わる」のだ。私も名誉隊長としてやれることはなんでもする。

 そして東京都の石原都政に象徴されるように国よりも地方自治体のほうが動きが早い。今回の富士山レンジャーも昨年の8月下旬に初めて山本山梨県知事に富士山レンジャーの必要性についてお話させて頂いてから5ヶ月もしないうちに富士山レンジャー発足が正式に決定。そのスピードの速さに驚いた。山本知事の英断に感謝したい。昨年の都レンジャー、今年の富士山レンジャーに続きこのような地方レンジャーが全国各地に誕生し、自分たちの自然は自分たちで守るんだと、そんな日本にするのが私の夢であり、今後の大きな目標です。

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