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細かなうんちくよりもまずは体験

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2009/11/20

細かなうんちくよりもまずは体験

 11月15日、熊本県和水町にて富士電機「環境学校」が開催され昨年に引き続き校長として参加。小学生6年生を対象に里山の竹林で竹を伐採し、その竹で飯ごうを作りご飯を炊いたり、また器からお箸まで自分が使うものは竹で作ったりと、つまり里山を舞台に地元の子ども達と一緒に遊ぶというのが目的です。環境教育の在り方として例えば「里山は大事だ」といくら言葉で説明しても実際に里山を知らなければピンとこないでしょう。また教科書などで勉強したところで里山再生は興味を持ちにくいだろう。単純な事かもしれないけれど、「里山体験が楽しい」と感じるところが初めの第一歩だと思います。
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竹ではしなり食器を作る
竹ではしなり食器を作る

 昨年も竹の飯ごうで炊き込みごはんを各班で作りましたが、芯だらけのご飯あり、また真っ黒焦げのご飯あり、また唸るほど美味しいご飯ありと、各班様々。細かな説明なしに作業がスタートするので、子どもたちが水はどれ位入れたらいいのか?などと相談しながらご飯炊きが始まるのだが、なにしろ他に食べ物は用意していないので、失敗してもそれを食べるしかないので、それ故にみな真剣勝負。また私が各班のご飯を食べ歩き、最後に採点するのでみな本気モード全開。

竹の飯ごうでご飯を炊く
竹の飯ごうでご飯を炊く


楽しそうな子供たちにこっちまで嬉しくなる
楽しそうな子供たちにこっちまで嬉しくなる

 食後は竹林の中でネイチャーゲーム。小諸市や総社市での環境学校の時にも感じる事ですが、自然の中に入ると子どもたちの表情が生き生きする。こればっかりは理屈じゃないんですね。
背中に書いてある言葉をあてるゲーム
背中に書いてある言葉をあてるゲーム

 また地方の子どもたちが自然に囲まれているからといって都会の子ども達よりも自然体験を多くしているわけではない。いつだったか屋久島の小学生と縄文杉を見に行こうとなったが、「以前に縄文杉まで出かけた人は手をあげてください」との問いに手を挙げたのはたったの一名だった。里山文化を守っていくのはあくまでもその地元。故に地元の子ども達が里山体験することには大きな意味があります。
沢カニを捕まえたぞ!
沢カニを捕まえたぞ! 

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この日もちょっと寒かったけれど、森の中で楽しそうにはしゃいでいる子どもたちの姿に細かなうんちくよりもまずは楽しんでもらう方が遥かに大切だと、そしてこの体験が1つのきっかけとなって次のアクションに繋がっていけばそれでいいと感じていました。
また来年!
また来年!

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