我々は2010年10月7日「センカクモグラを守る会」を発足させて以来、尖閣諸島に生存する貴重な固有種(センカクモグラ、センカクサワガニなど)及び変種(センカクツツジなど)の生態系保全に関する上陸調査を政府に対して要望してまいりました。しかし、残念ながら政府からの回答は「原則として政府関係者を除き何人も尖閣諸島への上陸を認めない」でした。
一例ではありますが、センカクモグラは日本哺乳類学会により危急種に指定され、また、環境省および沖縄県のレッドリストでは、もっとも絶滅のおそれの高い絶滅危惧種IA類に指定されています。しかし島では野生化したヤギが大繁殖し糞尿被害などが生態系に多大なる影響を及ぼしています。
およそ、10年前、私は石原慎太郎東京都知事から小笠原諸島が世界遺産を目指すに当たり東京都レンジャーの任を拝命しました。当時、小笠原諸島の最大の懸案事項(人的被害を除く)はヤギなどの移入種による、固有種(オガサワラムニンツツジなど)、絶滅危惧種への被害でした。東京都はこれら移入種などの駆除を徹底させたノウハウを既に持っています。
尖閣諸島において、政府は多くの固有種の保存が危ぶまれているにもかかわらず領有権問題等の外交的配慮から、これら固有種に関して適正な対応をしてきませんでした。
東京都が尖閣諸島を管理することによって、忘れ去られた固有種の生物の保全、生物多様性の価値と保全を守ることが出来ます。その為にも、この尖閣諸島寄付金への理解が必要なのです。
既にご存知の方も多いかとは存じますが、東京都が尖閣諸島の購入や、その活用のための寄付金を下記にて募っていますので、改めてお知らせいたします。
*みずほ銀行
東京都庁出張所(店番号777)
普通預金 口座番号 1053860
口座名「東京都尖閣諸島寄附金」
*ゆうちょ銀行
口座記号番号 00110-9-386056
加入者名「東京都尖閣諸島寄附金」
詳細:東京都ウェブページ
http://www.chijihon.metro.tokyo.jp/senkaku.htm
センカクモグラを守る会 発起人 野口健