今日はゴーキョ村に滞在していますが、やっと通信できます。クムジュンからスタートしエベレスト街道をカラパタール方面、ゴーキョピーク方面と歩いています。その村々の状況をご報告致します。詳しくは帰国してから報告書を作成しますので、ここでは写真を中心とします。
まずはタンボチェ村です。
タンボチェ村の状況です。この村は寺院で有名ですが、お寺やその周辺施設はご覧の通り震災被害があります。ただし、ロッジに関しては外壁の一部が壊れているものの、宿泊出来ないほどのダメージではありませんでした。
パンボチェ村は全壊2軒。それ以外の家屋はそれほど目立った被害なし。しかし、その全壊した一軒はこの度の震災によりエベレストのベースキャンプで氷河の崩壊による爆風で犠牲となったシェルパの家が含まれていました。彼はヘンリートッド隊のクックでした。奥様と三人の娘さんにお会いしてきましたが、ご主人が犠牲と自宅の倒壊のダブル被害に愕然とされている様子でした。「ヒマラヤ大震災基金」と「シェルパ基金」で対応させて頂きます。が、クムジュンやクンデものこうしたダブル被害のご遺族にお会いしてきましたが、なんともいやはや。「生きてさえいてくれれば、これから一緒に頑張っていけたのに・・・」と妻の一言が胸に響いた。
パンボチェ村からディンボチェ村を経由しロブチェ村へ。ディンボチェ村の被害はほぼなし。家屋はどの村々も基本的には同じような作りなのでこれだけ被害状況が異なるということは地盤の問題かもしれません。いずれにせよ、無傷の村が残されていたということは大きな救いです。
ロブジェ村もロッジがそれぞれダメージを受けていますが、宿泊可能なロッジが大半。ここは「村」といってもロッジやレストランといった施設のみ。エベレストBCから撤退してくる登山隊のヤクが次から次へと降りてくる。一部の報道によれば「800人ほどがエベレスト登山続行」とありましたが、ヤクの降りてくるその数を数えただけでもそのような状況でもないのだろうと感じていた。
野口健ヒマラヤ大震災基金のお願い
http://www.peak-aid.or.jp/fund-himalaya-earthquake/371/