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トルコ地震支援

産経新聞連載 直球&曲球「互いに忘れない日本とトルコの絆」

トルコ地震支援

2023/04/13

産経新聞連載 直球&曲球「互いに忘れない日本とトルコの絆」

本日、産経新聞に連載が掲載されました。トルコ地震のソーラーランタン支援について書きました。
ぜひ、ご覧ください。

2023年4月13日掲載
「互いに忘れない日本とトルコの絆」

トルコ・シリア大地震の発生から約2ヶ月。寒い被災地で凍えている被災者へ冬山用の寝袋を届けようとスタートした活動は、最初の一ヶ月で約6000個の寝袋を届け、次に停電で暗い被災地に灯りを届けようとソーラーランタンを集めることにした。

いまだ約250万人もの人々がテント生活を余儀なくされている。東日本大震災でもそうであったように被災地の夜はとても暗く、長い。熊本地震では、車中泊対策にテント村を開設し、約600人の方々と共同生活を行ったが、夜が近づいてくる度に気持ちが重たくなった。その時、寄附していただいた大量のランタンを全てのテントに配った。160張ある大型テントが一斉に明かりを灯す。まるで辺り一面に蛍が舞うような光景は生涯忘れないだろう。灯りは人々の心を救う。

歌手のさだまさしさんも「一緒にやりましょう!」と協力していただき、あっという間に全国から1万1000個以上のソーラーランタンが集まり、既にその大半はトルコに届けられた。

トルコのギュンゲン駐日大使からは「迅速なサポートに感謝しています。ソーラーランタンは、暗い被災地では重要なアイテム。どうして日本人はトルコのためにここまでやってくれるのですか」と感謝の言葉をいただいた。

これに対して僕は、「テヘランの恩返しです」。1985年、イラン・イラク戦争時。民間機さえ無差別攻撃を受けかねない危険な状況の中で、イランのテヘランに取り残された邦人215人をトルコ航空が決死の飛行で救出してくれたことがあったのである。

ギュンゲン大使が、「日本人は40年近くも前の事を覚えているのですね」。僕は「あなたたちこそ100年以上も前のことを忘れないでいてくださっています」と。

ギュンゲン大使は僕に近づき手を差し伸べながら「1980年のエルトェールル号遭難で日本人に助けてもらったこと。私たちは決して忘れません。イランでの救出は恩返しだったのです」僕は「その恩返しの恩返しが寝袋、ソーラーランタンなのです」と強く握手を交わした。

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