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橋本龍太郎氏と

ヒマラヤ・私の里帰り

橋本龍太郎氏と

2006/12/21

ヒマラヤ・私の里帰り

 里帰りのつもりでヒマラヤに一月ほど戻ります。ヒマラヤでの生活は生還する為に精一杯必死になる。大雑把に表現すればそれだけなのかもしれない。最近、短気になってきたのか、せっかちが酷くなっている。なににイライラし、焦っているのか分からない。実態のない、また見えないなにかに追われているような気がする。なにかをつかもうとするものの、何も無い空気だけをつかんでいるような。なにかが足りていない。その何かが分からない。そんなタイミングでヒマラヤに帰る。私の原点であるヒマラヤに里帰りし、ゆっくりと頭の中を整理してきます。私にとってヒマラヤは故郷なのです。

 きっと蟹味噌しかない脳みそで色々と考えすぎるからオーバーヒートしているのかな。私のスタッフは出来の悪い私を支えなければならず大変です。本当に・・・。申し訳ないです。 

 明日、カトマンズ入り。明後日は橋本龍太郎さんが設立し支援を行ってきた小児科病院に訪ねます。カトマンズに小児科病院がなく、その事を知った龍さんが「橋本基金」を設立し小児科病院を立ち上げに協力しその後も毎年支援を行ってきました。私はその小児科病院に龍さんと一度だけご一緒させて頂きましたが、チューブだらけの未熟児を手に「助けなければならない」と目を真っ赤にされながら話していた龍さんの姿が未だにまぶたに焼き付いている。龍さんは亡くなってしまいましたが、この橋本基金、無くすわけにはいきません。私に何が出来るのか、今度は龍さんの病院に一人訪ねじっくりと考えてきたい。
 
 先日、初めて龍さんのお墓参りをしてきました。龍さんが亡くなってから初めて龍さんの近くに近づけました。全身で龍さんを感じてきました。不思議なものですが、龍さんが亡くなってからの方が龍さんの気持を感じ取れているような気がします。妄想なのかもしれませんが、よく龍さんとお話しています。遠くにいってしまった気がしない。今でも心の支えです。そして龍さんの事をもっと好きになりました。

橋本龍太郎氏のお墓参り
橋本龍太郎氏のお墓参り


 生きていてくれた時にもっともっとお話がしたかったとも思いますが、人にはそれぞれ時というものがあります。その限られた時間の中でどれだけ必死に生きるのか、私は龍さんの「例え火だるまになろうとも」という言葉通りの生き方をしかとこの目で見させて頂きました。出会えたことに心から感謝しています。本当にありがとうございました。

 現場には現場にしかない苦しみ、悲しみ、怒り、憤りがあります。そしまた温かみもあります。私は現場が好きです。これから一月、ヒマラヤの壮大な自然とそこに暮らす人々と接してきます。シェルパ基金も、またマナスル基金もそうですが、一方的に彼らのためだけにやっているわけじゃない。彼らのためにやっているようで、逆に彼らから学ぶべきことがとても多い。時に人は人を傷つけますが、ただ人は人によって助けられることもあります。基金を作って彼らを助けているようで実は私が彼らに助けられています。
それでは、行ってきます。ナマステ! 

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