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久しぶりに八ヶ岳やってきた。この八ヶ岳には特別な思いがある。高校1年生の時、僕が初めて山の頂きに立ったのはこの八ヶ岳の天狗岳。あれから13年。その間に7大陸最高峰になんとか登頂し、いまはチョモランマの清掃登山を続けている。あの16歳で八ヶ岳に登った時には今の姿などまったく想像もしていなかった。
天狗岳の入り口に渋の湯という温泉がある。チョモランマ遠征前にはこの渋の湯にある宿に泊まりゆっくりと湯にあたる。決して豪華な宿ではないが、なんともいえない落ち着きと渋さが僕にはたまらない。湯も絶品だ。だから、チョモランマ前にはこの宿でゆっくりと過ごすのがいつしか定例行事となった。
さて、この度の八ヶ岳が決まったのは、フジテレビの「晴れたらイイねっ!」という番組から出演依頼を頂いたから。フジテレビには何度か出演させて頂いたが、どれも楽しかった。スタッフからして明るい。だから今回の「晴れたらいいね」も楽しみにしている。番組では僕が初登頂した八ヶ岳で
「7大陸の挑戦の話や今のチョモランマ清掃登山に触れてほしい」
とのこと。そして同行するのがフジテレビのアナウンサーの大坪千夏さんと森本さやかさん。
11月12日、渋の湯で合流。その夜はテレビのスタッフの方々とゆっくりと湯につかった。朝までぐっすりと熟睡。
7時に朝食をとり、ペミカンを作る。ペミカンとは保存食。事前に肉を焼いたり、その焼いたものに塩を混ぜて腐りにくくしたりと、とにかく山に入る前にやれることをやる。
千夏さん達と旅館の入り口で料理開始。その時に突然雪がふりだした。千夏さんが料理をしたから…?
「フジテレビやるな~」
とビックリしたのが千夏さんも森本さんもリックサックに自分の寝袋から水筒、衣服、ガバガバ入れる。初心者にしては重い。撮影が終わればスタッフの人が持つのかと思いきや、皆知らん振り。結局、彼女達が背負うこととなった。自分の荷物は自分で背負う。素晴らしい!やらせじゃない。
そして、さらに驚いたのが、その夜のテント泊だが、他のスタッフの大半が暖かい山小屋の中で寝るのに僕はいいとしても、なんと彼女らもテント泊。めちゃくちゃ寒いんだから…。マイナス10度以下。テントの中も下もバリバリと凍っている。僕は熟睡しちゃいましたが、お二人は寒くてほとんど寝られなかったようです。森本さんは足が長いからなんと寝袋が足りなくて芋虫状態だったんだって。
2人には
「いびきかいてた~」
と翌朝叱られちゃいました。
でも、普通は女子アナはこの極寒地でテントに寝ないよ~。やりますね~。あまりここで書くと、12月1日のオンエアに響きますので詳しく触れませんが、何故かこの八ヶ岳には何度も何度も登ってきましたが、今回が一番楽しかった。新たな発見もありました。山と人との出会いは素晴らしいですね。皆さん、ぜひ12月1日フジテレビ朝の8時から放送しますのでご覧ください。僕自身が一番楽しみにしているかも…。