多くの記者さんらが、カトマンズで開いた僕の記者会見に集まってくれた

 カトマンズ市内で記者会見、開きました。昨年以上に盛り上がりました。3回目の清掃登山で、我々の活動もようやく認知されてきたのと、清掃活動がネパール側に移った事で、ここネパールでの取り上げられ方が昨年とはまったく違う。ネパールの地元のメディアをはじめ、AP通信やロイター通信、共同通信などたくさんのメディアの関係者の方々が駆けつけてくれた。

 英語はともかく、ネパール語では思っていることをうまく伝えることができないので、登山家でネパール人と国際結婚した ウプレティ 美樹さんに通訳をお願いした。彼女の作っているホームページ(http://japanepal.com/)では、ネパールのニュースを日本語にして公開しているので、こちらの最新情報をチェックする際にも非常に役立つ。

 さて、記者会見では、清掃登山のいきさつや、スケジュールなどの説明の後に、話題が橋本龍太郎氏に移るとこれまたヒートアップ。エベレスト清掃登山や始まったばかりのシェルパ基金でも橋本氏に助けられていると伝えたところ、
「これはトップニュース!」
とばかりに質問が集中した。また、シェルパ基金に関しても、
「つい先日、日本でシェルパ基金を設立した。シェルパ基金はデリケートな問題を抱えているだけに、山岳関係者からの反発も予想されるし、実際に起きている。僕が基金を立ち上げたが、でもネパール側の問題でもある。
「僕を後押ししてくださいよ。シェルパ基金の必要性はネパール側からも世界に発信してください。あなた方の力を貸してください。僕を助けてくださいよ」
とお願いしたら、
「ネパールはケンの味方だ!」
とうれしい声が飛んできた。

  僕は記者会見、好きなんですよね。いつでもそうですが、会見した後に、記者の方々と仲間意識が芽生えるんですね。韓国でもネパールでも時に日本でも、会場の空気が1つになるんですね。

 僕の活動を振り返ってみても、マスコミの方々にどれだけ助けていただいたか分からない。特にエベレスト清掃活動は、世界中に発信して初めて意味を持つ。

 記者会見の後に、ネパールテレビが清掃活動の後半から現地にきて、特集を組みたいと言ってきた。ネパールのテレビでは過去に「ゴミ」をテーマにした番組を創ったことがないと言っていただけに、新たな分野がお茶の間に伝われば、そこから新たなマインドが生まれてくるかもしれない。ネパール人の環境に対する意識の変化が生まれれば、苦しい清掃活動も救われる。本当に僕は多くの人に支えられている。通訳をしていただいた美樹さんにも
「健さんがネパールにも種をまいてくれた。ここからはネパールの人たちが大きく育てる番。みんな健さんに感謝してますよ」
と、涙の出るようなうれしいお言葉も頂戴した。

  日本でも僕の話を聞いてくれた子供たちが実際にゴミの掃除を始めてくれた。こんな、嬉しいことはない! 明日からヒマラヤだ。ネパールの人々にも支えられながら、カトマンズを発てる自分はやはり恵まれている。よっしゃ!

  明日からがんばるぞ!

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