2002年エベレスト清掃登山 , ヒマラヤ

2002/05/12

無線 de ヤッホー

 

 

 野口は今年最高地点(サウスコル 8000m)での清掃活動へと向かいました。ここにベースキャンプとの無線交信の内容をご紹介します。

5月12日 12.00
 本日、朝5.00に起床して、キャンプ2へ向かった野口よりキャンプ1より無線連絡が入りました。
「あーどうも 野口です。やばかったよ~。あと、10分、いや5分かな、もし早く登っていたら、氷柱の崩壊でお陀仏だったよー。撮影で時間かかってよかったー。キャンプ1に着いたのでこれから飯にしまーす」
 野口がアイスフォールを越えている最中、すこし上部で、崩壊と雪崩が起きました!が、幸い野口のいる場所までは被害がなかったようです。この崩壊、雪崩でルートの工作、変更を余儀なくされましたがその後、キャンプ1に無事到着したもようです。しかし、クッキングスタッフが作ってくれたお弁当は、ベースキャンプに忘れてしまったようですが・・・
5月12日 17.00
 野口はキャンプ2へ無事到着した模様です。
「アイスフォールでの崩壊は、誰も被害に遭わず運がよかったなー。これから、最後の清掃活動ですが、ほんとうに最後にならないようにさらに気を引き締めてに励みます。」
前回に比べ、体調はよいとのこと。キャンプ2でグッスリ眠れることを祈っています。
5月12日 9.00 
 本日13日、野口は朝7.00にキャンプ3へ向けて出発しました。高度順化がうまくいっているようで昨晩はグッスリ眠れたようです。本日の天候もいままでにないくらい非常によく体調も良いようで、速いペースでキャンプ3へ登っているそうです

5月13日 17.00
 本日キャンプ3へ向かった野口より無線連絡が入りました。明日いよいよ、サウスコルでの清掃で
「意気込みは?」
と、たずねたところ
「意気込みなんて言っている余裕ないよー」
と!天気が非常によいのはいいのですが、強い日差しと、無風で暑さにまいっているようです。また、カキコミの内容を伝えたところ、巨人が首位にたったことを非常に喜んでいたのが印象的でした。

5月14日 10.00 
 本日、野口は7.00にキャンプ3から、サウスコルに向けて出発。ベースキャンプは大雪ですが、上部はまだ雪が降っていなかったもよう。9.00、上部キャンプでも雪が降り出したようです。10.00 現在、ベースキャンプの雪も小ぶりになり野口は雲の上にでて、サウスコル手前およそ2時間の地点にいるそうです。体調は良好とのこと。
5月14日 13.00 
 サウスコルに向かった野口より、不定期にBCへ無線連絡が入っております。12.00に、サウスコル手前にいた野口は13.00にサウスコルに無事到着。シェルパ、インド人各1名の遺体を発見したそうです。死体を降ろすのは不可能なため,キャンプサイトから離れたところに埋葬するとのこと。
5月14日 15.00 
 サウスコルでの清掃(埋葬)を終えて15.30 キャンプ3に帰ってきました。天候は落ち着いているようですが、非常に暑いようです。非常に疲れた声で
「今日は最高のダイエット」
と、言っておりました。キャンプ2にいる隊員に
「ゼリーみたいなさっぱりしたものが食べたいなー」
と、申しておりました。疲れているそうですが、体調は良いとのこと。
5月14日 20.00 
 18.45無事、キャンプ2へ戻ってきました。
「今日は厳しかったー。これでベースキャンプに降りれたらおわったなーって感じだね。今回はできすぎです。特にシェルパががんばった!!いやーながかったなーこの冬は・・・。」
「まだおわってないけど、だれ一人大きなけがもなく、3年間連続でできてることを考えると、僕は恵まれてるなー」
「明日、ベースキャンプに降りるのはちょっとむりかなぁ。」とのこと。

5月15日 18.00 
 昨日、5月14日にサウスコルでの清掃(埋葬)を終えた野口ですが、本日、ベースキャンプにもどる予定でしたが昨日の疲労が激しいため、安全をとってキャンプ2でレストすることになりました。 先にシェルパと共に下りてきたビデオテープには、疲労しきって降りてくる野口の映像が映っていましたが今日、18.00の交信では
「あ~ うまく映ってた? ちょっと演技が上手すぎたかな?」
と、咳もしないで元気な様子。明日5月16日、朝7.00ごろにキャンプ2を出発し、ベースキャンプにお昼前に着く予定です。ベースキャンプでは、また、焼きそばを作って待つことにします。

 

2002年5月12-15日
現地隊員報告

 

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