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2008年冬ヒマラヤ , アジア・太平洋水サミット , ヒマラヤ , 地球温暖化 , 氷河湖・水環境

土石流と共に消えた山小屋・トゥクラ村での洪水被害   1月5日、ペリチェ村~ロブチェ村(4950M)

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2008/01/05

土石流と共に消えた山小屋・トゥクラ村での洪水被害   1月5日、ペリチェ村~ロブチェ村(4950M)

ペリチェ村からロブチェ村に向かう途中にトゥクラ村があるが、到着して驚いたのが昨年まであった一軒の小屋が昨年夏(7月)の洪水によって流され跡 形も無くなっていた。このホームページでも連日紹介していますが、昨年の夏にエベレスト街道沿いは土砂崩れ、洪水の自然災害が相次いだ。朝日新聞の「地球 異変」特集である程度、クンブ地方で起きた水害による自然災害は知ってはいたが、いざ、現地入りしてみて予想以上に被害が大きく驚いた。昨年、春にガイド のアンドルジ・シェルパさんから洪水前のトゥクラ村の様子を撮影した写真を頂いたが、洪水後の写真と比較してみると川幅が倍近く拡大した事がわかる。

アンドルジ・シェルパ

洪水前写真(クリックしたら大きくなります)

洪水後 撮影1月5日(クリックしたら大きくなります)

洪水現場を指さす

トゥクラ村の洪水跡地を見下ろして

トゥクラ村に山小屋が2軒あり、そのうちの一軒が流された。助かった山小屋の従業員のキタップ・シングライさん(26)は「昨年の7月上旬の夜中に目の前 の川(クンブ氷河から流れる川)が突然、氾濫を起こした。そして1週間後に再び川が氾濫。水と共に大量の土砂が流れ込みトゥクラ村を襲ったんだ。全部で3 回、洪水がやってきた。隣の山小屋が目の前で流されていった。私の小屋も振動で揺れて怖かった」と興奮しながら我々に話してくれた。

キ タップ・シングライさんは「雨はそれほど降っていなかった。それなのになんで洪水が起きたのか分らないが、クンブ氷河の中の複数の水たまりが1つになって 一気に流れてきたとも聞いているけれど、それにしてもものすごい濁流だった。流れの勢いで私の頭以上の大きさの石が私の山小屋周辺にまで飛んできたよ」と 話していた。

トゥクラのキタップ・シングライさん

流された方の山小屋は私がよく利用させて頂いただけにショックだった。幸いな事に山小屋の主は無事であったのが救いだが。それにしてもクンブ氷 河には問題視されるほどの氷河湖はなかった。それにも関わらずこれだけの被害を引き起こした。仮にイムジャ氷河湖や世界最大級のツォ・ロルパ氷河湖が決壊 したらどうなるのか、想像しただけで背筋がぞっとする。事が起きる前になんとか対応しなければならないと、トゥクラ村に残された傷跡が我々に訴えているか のようであった。17時、我々、一行は無事にロブチェ村入り。明日、カラパタール登頂を目指す!

ロブチェ村を目指して

 

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