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富士山 , 富士山清掃 , 自己責任と危機管理

富士山清掃スタート! 北海道遭難事故から思うこと!

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2009/08/02

富士山清掃スタート! 北海道遭難事故から思うこと!

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 7月18日から富士山清掃スタート。もちろん、富士山クラブの仲間たちは年を通してずっと清掃活動を行っているが私はこの日からです。18日はコスモアースコンシャストアクトのイベントで北海道から沖縄まで全国から約250人が集まり山中湖付近で清掃活動を行ったが、いや~これだけの巨大な不法投棄の嵐は久しぶり。2時間弱で2トン以上のゴミを回収したが、いやはやなかなかの代物でした。考えてみれば樹海を中心とした富士山ろくで清掃を始めた頃はこのような大物たちばかりでした。今ではゴミ拾いからゴミ堀になるほど露出しているゴミは亡くなってきました。久々の大量ゴミに「まだこのような現場が残っていたのかぁ~」と悲鳴も上がったが、ただ救いはそのゴミたちはおそらく30年以上前に捨てられてたもの。最近、新しいゴミと出会う事がめっきり減った。過去はしゃーない。新たに捨てられたゴミがなければそれでいいのだ。

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 7月25日(毎日新聞主催)、26日(伊藤忠主催)と二日連続で富士山清掃。25日の現場はマナスル・富士山同時清掃した時の現場。回収しきれなかった現場を再度清掃した。二週連続で富士山清掃活動を行ったが、改めて富士山クラブの現場メンバーには頭が下がる思いだ。なんせ、彼らは富士山麓に住みながら年中富士山のゴミと闘っているのだ。東京で生活している私とは大きく違う。彼らの地道な取り組みに私の富士山清掃キャンペーンはこれまで続いてきた。次の富士山は8月中旬の環境学校だ。

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 それまでしばし富士山から離れ明日からは大好きな白神山地での環境学校。最近、ゴミと闘ってきたので美しい白神山地に癒されてきたい。

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 ただ、この夏の天候は極めて不安定でこれだけ雨が降ったので土砂崩れ、また川の増水に気をつけたい。

 北海道での大量遭難事故について多くの問合せがありましたが、現場にいなかったので本当のところ何が起こっていたのか分かりませんが、報道などの情報をまとめてみると、まずはガイドの判断ミス。おそらくこれから裁判になるでしょうからそこでガイドの責任は明らかになるでしょうが、ただ、あえて申し上げたいのが何故にガイドが無理な決断を下したのか。あくまでも私の推測ですが、ヨーロッパの山岳ガイドと日本の山岳ガイドの違いですが、例えばヨーロッパですと「何時までにどこどこまで到着できなければ下りてもらいます!」とガイドがキッパリ。お客といえども山に入ればガイドが一番偉い。しかし、日本の場合は「お客」は「お客様」となる。中には厳しくビシッとお客と接するガイドもいますが、旅行会社となるとなかなかそうはなりにくい雰囲気がある。

 表現が適切かどうか分かりませんが、日本と欧州では山岳ガイドのステイタスに違いがあるのか、ガイドをつけて山に登る文化の違いがあるのか、おそらくそのどちらも含まれるのでしょうが、この遭難事故を繰り返さないために必要なことはガイドの判断の背景になにがあったのか、そこをしっかりと検証すべき。「あのガイドがいけなかった」で済ませてしまってはまた繰り返すのでは。

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それでは、白神山地に行ってきます!

2009年8月1日 野口健

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