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市長襲撃の新成人と山口二矢少年との比較

2010/01/17

市長襲撃の新成人と山口二矢少年との比較

 東南アジア最高峰キナバル山に登り、オランウータン観察を行い1月12日、日本に戻ってきましたが、機内で新聞を読んでいたら相変わらず繰り返される成人式での騒ぎについて報じられていましたが、一体全体なんなのでしょうか。成人式の日、長崎県佐世保市長の挨拶中に壇上に登り扇子で叩こうとした新成人がいたらしいですが、百歩譲って例えば
朝長市長の市政に対する明確な抗議の現れだとするのならば手段の良し悪しはあるにせよ「訴え」という意味では理解できない事もない。 

 過去には山口二矢青年(事件当時17歳)が浅沼稲次郎氏を暗殺しましたが、これも決して許される事ではありませんが、山口二矢青年には明確な主張があったわけです。彼なりにやらなければならないテーマがあったわけです。また、あのブッシュ大統領に靴を投げつけたイラクの記者にもテーマがあったわけです。226事件を起こした青年将校しかり。彼らには彼らなりに大義があった。活動にはテーマが求められるもの。特に政治家に対する危害はその時点で既に政治的な意味合いをもつ。

 では、この朝長市長を襲撃しようとした新成人はどうなのか。今のところ彼から何ら声明文なりのメッセージが社会に向けて発せられていない。報道によれば市長に一喝されたその若者らは「つまらんから出よう」と退席したとの事ですが、それだけの事をやっておきながら「つまらんから出よう」とは何なのか?私には、彼らの精神構造がまったくもって理解できない。

 ブッシュ大統領(当時)に靴を投げた男は逮捕された。彼は逮捕されることを覚悟の上で行動を起こしたわけで、その自己犠牲の精神に多くのアラブ人が感動し彼の解放を求めて大規模な署名活動が行われました。古いかも知れないが赤穂浪士だってそうでしょうに。赤穂浪士だってあれは暗殺ですからいわゆるテロです。

 しかし、私たち日本人は赤穂浪士を単なるテロの犯罪者とは見なしていないわけです。繰り返しになりますが、そこには大義という尊い精神があったからです。本来、テロとは重たいものです。それがこの度の市長に対する襲撃、これを一種のテロと見なすのならば(私はテロに準ずる行為と思いますが)、あまりに軽すぎる。秋葉原の無差別殺人事件にも共通していますが、「大胆な行動」と「あまりにも軽い動機」のこのアンバランスさ。事件の大小はあるにせよ私には重なって見えてしまう。
 

 朝長市長に不満があるのならば一喝されようが堂々と自らの意見をぶつけるべきだろうに。私は法的な事は詳しくわりませんが、先日、どこかの駅で小沢一郎氏に襲いかかろうとして逮捕された人がいましたが、同じように朝長市長に暴力を加えようと壇上に駆け上がった彼にも何らかの社会的制裁が必要ではないだろうか。その方が結果的にその若者のためにもなるだろうし、成人になったのであれば社会的なルールを守らなければならないことを社会は毅然と伝えなければならないでしょうに。

 とっ、せっかくボルネオで癒されたのに早くも帰りの飛行機の中で私のブツブツが始まってしまった。ただ、毎年この荒れた成人式の様子を耳にしながら、この国は本当に大丈夫なのかと僕は本気で心配になります。このような事を考えてしまうのもおじさんの仲間入りでしょうかね?

 
 そして次に目に入ったのが、国際政治上の危険要因を分析しているという米コンサルティング会社ユーラシア・グループが発表した「今年の世界10大リスク」の5位に挙げられたのがなんと驚いた事に「鳩山政権」。

「気候変動」が6位、「インドとパキスタンの緊張」が8位。これらよりも鳩山内閣の存在のほうが世界にとって危機であるのだそうです。

 また「党の実権は小沢一郎氏が握っている。鳩山首相は選挙指揮が巧みなわけでも、制作決定に強いわけでもない。元政権は年末までまたない可能性があり、ひょっとすると参議院選までもたないかもしれない」と分析していましたが、人様のお国事情、余計なお世話だと言いたくもなりますが、しかし、この予想が現実味をおびてきたのではないでしょうか。


ちなみにリスク1位は「米中関係の悪化」2位が「イランの暴走」でした。

 帰国した翌日からは再び講演会などスタート。昨日は茨城県。今日(17日)は富山県です。その次は確か大阪だったかな?そして京都に岡山に・・・講演ロードが始まりました。それでは、またこのブログにて私の呟きが始まりましたが、改めて今年もよろしくお願い致します。

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