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青森県白神山地市シンポジウムに参加

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2013/12/21

青森県白神山地市シンポジウムに参加

(2013年12月21日フェイスブックより)
昨日(12月20日)は青森県弘前市にてシンポジウムに参加しました。日本初の世界自然遺産となった白神山地。

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確かに世界遺産登録で白神山地の環境保護は注文されブナの原生林も守られるようになった。
以前、あて字としてブナは「木」に「無」と書かれた。
つまり木材としての価値がないと。そして大量のブナが伐採されてきた。
そこに立ち向かったのが工藤さんたちマタギだ。ブナが無くなればクマが生きていけない。
またブナは水を蓄える。そしてブナの落ち葉が裕福な腐葉土を作り栄養分が川から海へ。
海の生き物たちがその栄養分を求め集まってくる。

そのブナを守ろうと戦ってきた工藤さん。あれだけ木材の価値がないとされてきたブナ。
しかし、世界遺産に登録されてからは全国から「ブナ!ブナ!ブナ!」とブナを一目見たいと
集まってくる観光客の姿。工藤さんの目にはさぞかし滑稽に映ったかもしれない。

そして世界遺産に登録され白神山地のコアゾーンは鳥獣保護区へ。ハンターならもだしも白神山地と共に生きてきたマタギまで狩猟を禁じられてしまった。
マタギは必要最低限のクマを捕る。彼らは「授かる」と表現するように白神の神に感謝しながら命の恵みを頂く。
しかし、世界遺産に登録され環境保護という名のもとに白神マタギの文化が消されようとしている。
最も白神山地を守ってきたマタギが。

僕が世界で最も好きな山は白神山地。しかし、それは自然だけではなく、あの美しく厳しい白神山地と共に生きてきたマタギの姿があったからだ。
今では環境保護のカードは力をもっている。そのカードの使い方を間違えるととんでもないことになる。
昨日のシンジウムは「世界遺産登録20周年おめでとう」ではなく、白神山地の自然と共にどうやってマタギの文化を守っていくべきかを話してきました。

夜は工藤さんファミリーとの食事会。尊敬しそして大好きな工藤さんと過ごせとても心暖まる時間でした。
1487341_453212964790347_333085374_n.jpg工藤さんファミリーと。

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