野口から電話連絡がありました。内容は以下です。
「ゴーキョピークからロブチェピークへ移動している時、昨日のお昼12時前、4500mの斜面を横に移動している最中に地震が起きました。
その時は、吹雪で視界がほとんどなく足元が揺らいだんですが、その時は土砂崩れかなと思いました。揺れが30秒くらい続いたんですが、
よく揺れが始まった直後に、まわりの斜面のいたるところから雪崩と落石の音がこだまして、まるで爆音で、どこで何が起きているのかわかりませんでした。
僕とシェルパは、しゃがんでじっとしていました。真っ白な中、落石が落ちてくるので、10分くらい、岩陰などに隠れてじっとしていました。
何が起きているのか、全くわかりませんでした。
シェルパが言うには、こんな大きな地震は経験したことないと言っていました。ただ、山の中だったので、状況がわからず、とにかく、3800mくらいにポルテという村まで降りてきました。村に降りてきたときに、あちこちのシェルパの家が壊れていて、大きな地震が起きたんだなとわかりました。
僕たちが泊まったロッジも3分の1くらいは屋根が壊れていて、部屋や廊下に石が散乱している状況でした。
村について、いろんなシェルパに話しを聞いて、今、雄一の情報はネパールのラジオで、カトマンズでも大きな被害が起きているとかわかりました。
ナムチェバザールというシェルパの大きな村があるのですが、そこも、被害が大きいとか。ラジオの情報では、エベレストの隣にプモリという山があるのですが、
そのこ氷河が崩れて大きな雪崩がベースキャンプを襲い、登山隊、シェルパ11人が犠牲になったと報道されています。
ポルテ村の上空もヘリがかなり飛んでいて、エベレスト方面にレスキューに行っているのだと思います。
一緒に同行しているシェルパの家がクムジュンにあるのですが、そこの被害も大きいというので、これから、シェルパの家族の確認にクムジュンに行きます。」
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