5月12日の余震でさらに多くの家屋が崩壊しこの2週間エベレスト街道の村々の大半を回り被害状況を調査しリスト化してきましたが・・・。しかし、一回目の地震よりも余震の方が破壊力が強く被害が大きかった。したがって支援内容の変更も出てきました。民家やロッジの修復を最大限の目的にしていましたが、しかし、その前にまずは被災者の方々が安心して生活できる環境を整えなければならない。
まずはテントです。しかも、1~2年間は続くであろうテント生活。ネパールには日本のように行政が用意してくれる仮設住宅というものがありません。したがって家を失った方々たちの大半はテント生活以外、選択肢がないです。そしてもう間もなく雨季が始まります。毎日が大雨となりますが、その環境下で一家が安心して過ごすためには大型テントが必要となります。丈夫で長持ちする大型テント。
ルクラでドイツの赤十字から寄付されたテントを見つけましたが、まさにこういうレベルのテントです。
僕のルクラ滞在中、クムジュン村では大雨によりテントの中に水が入り込み大変だったそうです。家を失いテント生活を送っている方々にとってテントは最後の砦です。そこをやられると精神的なダメージも大きい。12日以降、自殺をほのめかすシェルパ達もでてきました。エベレストから生還したシェルパの一人が「こんなことならエベレストで死ねばよかった。そうしたら保険がでて家族を助けられたのに」と。
今日、インドのテントメーカにドイツの赤十字並みのテントを作れるか確認しました。近日中に返事がきますが、3週間後には本格的なモンスーンが始まります。時間との戦いが始まった。
ドイツ赤十字から支援されたテント(ルクラ村)
2015/04/10 | ヒマラヤ2015① |
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