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写真撮影

産経新聞 連載が掲載されました

写真撮影

2016/02/13

産経新聞 連載が掲載されました

2月11日(木)産経新聞 連載「直球&曲球」に掲載されました。

「人は夢によって生かされる」
 30代後半に差し掛かったある夏、僕は家族や事務所スタッフに「僕には夢がある」と伝えた。「次はどこの山に登りたいの?」との質問に「僕の夢はカメラマンなること」と告げたら「えっ!」と絶句された。彼らにはまるで進路に悩んでいる高校生のような発言に映ったようだ。しかし、僕は本気だった。10代半ばからひたすら山に登り続けていた。世代ごとに見えていた景色も変化していく。そして40代目前に「人生の折り返し地点」を感じ始めた。その時々で人は様々な夢を抱くものだが、一番最初に抱いた夢は特別なのかもしれない。
 僕の人生初の夢はカメラマンになることであった。小学生の頃「池中玄太80キロ」というドラマが流行っていた。西田敏行さん演じる池中玄太の熱い生き様に僕はカッコいいと憧れていたのだ。カメラマンに憧れを抱き中学~高校時代は写真部に所属。高校から登山を始め新たな夢として7大陸最高峰登頂が加わった。「登山家」か「カメラマン」か。高校を卒業するまでに選択しなければと悩んだ。そして登山家への道を選んだ。それからは迷わず一直線に走り続けた。しかし、「人生の折り返し地点」で再びあの進路を悩んでいた頃のモヤモヤが自身の中で湧き上がってきたのだ。この感覚、忘れていた。そうだ!僕はカメラマンになりたかった。そして心が躍った。
 ヒマラヤやアフリカの山々、また自身が行っている様々な活動の現場にレンズを向けた。テーマは明確であった。A面B面である。ヒマラヤや富士山にA面とB面があるように全ての世の中に両面が存在しているのだ。そして「生き死に」である。「死」を伝えることによって「生」を感じる。それらを写真の世界で伝えたいとシャツターを切り始めた。
 ヒマラヤには50回以上通い続けてきたがカメラを始めてからの発見がとても多い。「視線を変える」ことで新たに見えてくる世界。一つの発見から「もっと知りたい」「もっと感じたい」とモチベーションも上がった。勿論、登山家を捨てたわけではない。逆にカメラを始めてからの方が山に登っていて楽しい。人は夢によって生かされているのだ。
http://www.sankei.com/column/news/160211/clm1602110007-n1.html2016.02.12.png

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