ヒマラヤにいると日本での出来事が時に小さく感じることがある。でも、それはヒマラヤのスケール感がそうさせているだけで、自分は変わっていないのだろうとも。そしてヒマラヤの1日1日はとても濃厚な蜜のように体に染み渡る。
同じ一日でも環境によって感じ方には様々。今日も歩きながら何かと出会う。それは山や自分の中の景色であったり。
ヒマラヤ高原を舞う砂が顔を叩きつける時にこの一粒一粒が1人の人生の生き様みたいだと感じる。ヒマラヤでは人も一粒の砂と変わらない。点とした存在。吹き溜まりに埋もれる事もあれば風によって吹き飛ばされ彷徨うことも。
さて、今日も1日が始まる。
タンボチェの丘からのエベレスト、ヌプツェ、ローツェ。
一日の始まり。
静かな一日の終わり
雲がまるで生き物のように瞬間瞬間を表情を変化させながら生きている。
時に穏やかに時に激しく。雲の隙間からヒマラヤひだが薄っすらと姿を現しては消える。
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