龍さんの13回忌。今日は一日、龍さんとの様々な思い出を振り返りました。頂きました沢山のお葉書を一枚一枚、読み返しながら、じっくりと龍さんを思い感じました。ボクにとってもう一人の父親のようなとても大切な大切な存在でした。
それにしてもよく叱られました。ボクが二十代後半の頃、ある件で事務所中に声が響き渡る程に怒鳴ら「貴様とは絶交だ!二度とそのツラを見せるな!」と。何もそこまで怒鳴らなくてもいいではないかと、こちらもカチンとし、「ならば、そう致します。今までのご縁には勝手に感謝させて頂きます。では、失礼させて頂きます」と生意気にも反論してしまい...。
橋本事務所を後にし地下鉄の駅まで歩いている時には「もう会えないのか〜」と悲しくて涙を流しました。すれ違う人の視線には気づいていましたが、それでも泣けてしまい本屋に駆け込み立ち読みするフリをしながらやっぱり涙していました。
しかし、その五日後に龍さんからまたまたお葉書が。
「やあ、久しぶりです。たまには事務所に顔を出してください」と。しばらく頭の中はクエスチョンマークだらけ。
そしてその何日か後に事務所に訪ねましたが、ニコニコ顔で「お〜よく来てくれた。その顔、たまには見たくなる」と小一時間、色々な話をしました。例の怒鳴られた事についてはお互いに一切触れず。
あれはきっと龍さんなりに気を使ってくれたのだと勝手に解釈していますが、あのニコニコ顔にすっかりボクも騙されてしまったかのように今となってはとても大切な思い出です。
今日も家を出る時に我が家の龍さんに手を合わせ「今日も精一杯生きます」と。
13年経ちますが、僕の中の龍さんの存在感は年々増しています。たまに夢の中にでてきて、また怒鳴られていますが。いつになったら褒めて頂けるのかな。
そして龍さんが亡くなった後には藤村健さんや片岡市長と様々な仕事を一緒にさせて頂いていますが、これも龍さんが残して下さった縁です。
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