2020/09/13
「インターネット上における書き込みについて」
昨年来、インターネット上において、野口健とネパール人のシェルパ族の女性との婚姻に関して、一部、事実と異なる情報が書き込まれているため、あらためてご説明させていただければと思います。
本件は今から25年前の1995年の出来事となります。当時、野口健は21歳の大学生であり、登山活動を行っていました。1995年2月のヒマラヤ遠征の際、登山のサポートをしていたシェルパの娘に野口が恋をし、求婚します。その後、彼女の住む村でシェルパ族の伝統に則った形で結婚式があげられました。なお、彼女には戸籍がなく、父親によれば「15歳なのか16歳なのか...(正確には)私にもわからない」とのことでした。
村での結婚式の後、二人は正式な婚姻手続きを交わすため、在ネパールの日本大使館に赴きますが、大使館員より彼女の戸籍がない事実を指摘され、また16歳以上である事を証明する必要があるとして正式な婚姻の手続きを取ることができませんでした。
なお、野口は自身の親族にも事前に相談していませんでした。事後報告した際、当然ながら家族からの厳しい指摘をはじめ、経済的に自立していない学生が結婚しようとする現実の困難さに直面します。盲目的に突き進んだ結果、理想と現実の狭間で葛藤を繰り返しますが、最終的に正式な婚姻に至ることができないまま2年5か月が過ぎ、彼女の親族を交えた協議の結果、関係を終えることになりました。
彼女の親族とは25年が過ぎた今でも良好な関係が続いております。当時21歳とはいえ、すでに成人していた野口がきちんと状況を把握して適切な行動を取れていれば、このようなことにはならなかったと野口も反省をしております。今回、インターネット上でこのような書き込みがなされることとなり、不快に思われた方、ご迷惑をおかけすることになってしまいました関係者の皆様には、心よりお詫び申し上げます。
2020年9月13日
野口健事務所
本件につきまして、以下は野口健本人のコメントとなります。
私が21歳の頃にネパール人女性と結婚しようとした事は事実です。私の21年前に出版した自著の中にその詳細は書かれていますが、25年前の出来事とはいえ、改めて振り返ると自分がいかに未熟であったかと痛感しています。
当時、彼女との結婚を真剣に考えていましたが、しかし、叶わなかった事で彼女に悲しい思いをさせてしまった事を忘れてはならないと改めて感じています。
自著やインタビューでの表現に関し軽はずみな表現をしてしまった事を反省し、またSNSでの表現のあり方についても言葉の一つ一つにより誠実にまた謙虚でならなければならないと感じています。
その事を踏まえた上でこれからも様々な活動に精進して参りたいと思います。
野口健