産経新聞【話の肖像画】7が掲載されました。
洞窟の壁は場所によっては真っ黒。米軍の火炎放射器で焼かれた跡がそのまま残っているから。あの空間は時が止まったまま。まるで海底の様に真っ暗闇で「シーン」という音が聞こえてきそうな程に静か。「早く迎えに来て」という声を背中で感じなからの活動。
暗闇の中でご遺骨を探していると「指先の小さな骨でもいいから一つでも多く、早く見つけて太陽の光に当ててあげたい」と心底に感じるもの。何とも言えない圧迫感にうだるような湿度。こんな所に残されたまま忘れさられ。「国の為に戦い犠牲になった方々を大切に出来ない国はいずれ滅びる」と感じつつ。
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