2024/06/18
昨日、我が家で富士山についての取材を受けました。
今夏からスタートする富士山の入山規制に入山料の徴収についてですが、長崎幸太郎知事の画期的なチャレンジだと。入山規制や入山料金徴収の義務化について長年、タブー視されてきましたが、そこに踏み込むには勇気が必要だったでしょう。
この夏の富士山は混乱も多いでしょう。それでいいと思います。最初から100点満点はあり得ないのですかは。
今夏の課題を翌年に生かす。そして、悪質な登山者を「排除」する為にも新たな法整備も必要になってくるでしょう。
例えばアメリカの国立公園を守るパークレンジャーには「逮捕特権」があるように。一部の外国人登山者がトイレを占拠し、また、テントの設営は禁じられているにも関わらずテントを張る人たちの姿も。アメリカなら逮捕されると思います。ちなみにアフリカのパークレンジャーはかなり武装していました。
日本のレンジャー(環境省のレンジャー、東京都レンジャー、山梨県レンジャー)は逮捕特権を保有していない。これは大きな弱点です。
また、ルールを違反した場合のペナルティー。これも用意した方がいい。ゲートの門をよじ登る輩もでてくるかもしれません。
ヒマラヤも無許可登山が発覚すれば拘束されます。そして、確か5年間だったか、観光ビザもとれなくなります。つまり入国できなくなるのだと以前、ネパールの観光協会の人から聞きました。
入山料金の2000円は。テストケースとしての設定だと思います。来年以降、値上げしていくものだと推測しています。
キリマンジャロは約10万円。エベレストは140万越え。それでも世界中から登山者が集まるわけです。
いずれにしましても、この山梨県のチャレンジは大きな第一歩になる事でしょう。昨日も自宅にて富士山に関する取材を受けました。賛否があるとのことですが、それはあるでしょう。長年、富士山麓ではタブー視されていましたから。しかし、この度の入山規制や入山料金の義務化に関しては山梨県議会全会一致で賛成。
つまり、山梨県民の総意とも言えます。100パーセント賛成はあり得ないわけで、多数が賛成なら前に進まなければならない。
また最近、話題になっています五合目までの「路面電車構想」ですが長崎幸太郎知事の先の知事選の際に公約の中に五合目までの「路面電車計画」もちゃんと含まれていたと地元の記者が教えてくれました。
それが事実ならば、山梨県民(有権者)の大方の理解を得られたというロジックは成り立ちます。小泉元総理は「公約は守らなくてもいい」と発言し批判されていましたが、民主主義の選挙制度に於いて公約は有権者との約束であり尊いものだと私はそのように受け止めています。
これまでも長年に渡り、富士山の地元の観光団体は五合目までの「登山電車計画」を推し進めてきました。私も加わったことがありますのでそれなりに詳しいです。
しかし、山梨県はその「高山鉄道」ではなく「路面電車」でやろうとしています。それも関係してくるのでしょうか。富士山麓の一部から反対の声も上がっています。また、燃えることで有名な中国の電気自動車(バス)を代替案とする声も。
いずれにせよ、選挙公約に含まれていたとするのならば、浅く広く有権者の理解は得られているのでしょう。これからは次のステップとして更に深く議論して頂き、その上で邁進して頂きたい。