長年、ヒマラヤで植林活動を行ってきました。日本隊が初登頂したマナスル峰の山麓での活動ですが、始めた頃、森づくりに関心を持たなかった村人に対し
「日本人は森を神様だと大切にしてきました。森があるから栄養たっぷりの水が湧く。野菜作りもその綺麗な水があるからこそ育つ。森の栄養は海をも豊かにする。森は多くの命を育んでくれる。生活の為に木を切ることもあるけれど、切りっぱなしではなく、切ったら植える。かつて多くの国々は切りっぱなしだったけれど、日本人は昔から森をとても大切にしてきた。だから、皆さんも切ったら植えて下さい」
と村人に伝えてきましたがきたが今の日本のこの有様に僕は嘘をついていたのかもしれない。
しかし、伊勢神宮や明治神宮の森を歩き宮司の方々や何世代にも渡って森を育て守ってきた方々の姿が今も目に焼き付いています。美しい日本のあるべき姿でした。
これは一時の道迷いなのだと思いたい。
しかし、何かがとてつもなく臭う。ドス黒い闇のようなものを感じる。更にその泥ついた闇の利権に群がる集団なのか個人なのか。または政治家らなのか。
森林破壊だけではなく、先人から受け継いできた日本人の心までもが壊されていく。
向かい合う相手は誰なのか。闇深き開発企業なのか、それともそれを許している国なのか。いや、許しているのではなく、どっぷりと浸かっているのかもしれない。
この闇はとてつもなく深い。故に難儀である。覚悟を決めた以上、迷いは捨てましたが、個人では太刀打ちできる相手ではない。
ヒマラヤを歩きながら「どうすべきなのか」を、まるで黒い紙を虫眼鏡でジリジリと焼くようにその1点を必死に考えています。
日本の美しい山河を何としてでも守らなければならない。それが出来ずにどうして先人達に顔向けできましょうか。
まだ待ち合うはず。諦めたらこの国の最も大切にしてきた心が失われる。日本が日本ではなくなってしまう。オーバー抜きに私はそう確信しています。
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