絵子さんとのヒマラヤ登山もこれで何回目でしょうか。6000m峰は三座目かな。体力はだいぶ着きましたが、今日、ロブチェピークに登頂した瞬間に口にした言葉は「過去一で怖い。雪崩が怖い」と顔が引きつっていました。
モンスーンのヒマラヤ登山はリスクが高いというのを理屈抜きに伝わったみたいです。「私がいいだした事なので皆んなに責任を感じる」とも話していました。こうして1つ1つ、経験を積んで行くことが大切。無事に下山してからもしみじみと恐怖を感じたのだと繰り返していました。そう、人は一回しか死ねないのだから。その一回をどのように使うのは、日頃から何となくで良いので意識しておく事です。
絵子さんも最後は疲労困憊していましたが、私もとても疲れました。雪質の悪さだけではなくハイキャンプからスラブ状と申しますか、滑り台みたいな岩がしばらく続きますが新雪がカバーし、気をつけて脚を置いても滑っていく。
その地帯を夜中にヘッドランプで登るので神経を使いました。
また何ヶ所か雪崩のリスクを強烈に感じ、シェルパに尋ねたら「それを聞かないで」と。ロブチェピークでありながら春のマナスル遠征を思い出していました。
私1人ではないので、情けないのですが胃がキリキリし、吐きそうになりました。ただ、厳しい状況下で結果を出せたのは間違いない。それは本当に良かったと感じています。
それにしても、今夏のモンスーンは中々、強烈です。明日からエベレスト街道の玄関口であるルクラ村に向けてキャラバンをしますが、天気予報的に全日程雨だとか。もう10日は、いや、もっとかな、雨が降っています。この遠征のほぼ全ては雨、雨、雨に雪。
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