2006年マナスル清掃登山 , ヒマラヤ , レポート・インタビュー記事

2006/05/08

マナスル・ベースキャンプより

5月8日 快晴

昨夜の雪がテントに積もり、朝の光が遮断されていたので、無線交信の音で目覚めました。今朝も雲ひとつない青空です。

6時の無線交信の様子です。
中間キャンプ(6000m)泊の野口隊長、平賀カメラマンはよく眠れず、昨夜はお互いのうなり声を聞きながら、時計と睨めっこをして朝の光を待っていたそうです。高所は寝苦しく、出したくなくてもうなり声が出てしまうそうで、テントの向こうから聞こえてくる唸り声を聞き、お互いに、あいつも眠れないぞ、と確認をしていた夜だったようです。
キャンプ2(6400m)泊の谷口隊員は非常によく眠れたそうです。キャンプ2は位置的に朝日の差すのが遅いようで、交信参加の10分前にようやく光が当たり始めました。谷口隊員他シェルパ2名は、本日キャンプ3を目指します。以前キャンプ3まで行った隊の話によると、キャンプ2からキャンプ3への道のりは比較的穏やかで、"just walking"ということです。
キャンプ1(5700m)の小西さんのところでは、雪崩が大きな問題に。
昨日の雪崩の後に、小西さんが確認できるだけで、朝の5時頃、再びルート上に雪崩が発生、シェルパはそのほかにも確認しているようです。現在、同じようにキャンプ1に来ている田部井淳子さんの隊のシェルパ・リーダーと我が隊のシェルパ1名が、雪崩地点まで偵察に出ているところです。場所は、昨日野口隊長らが通った際、チョコレートビスケットを食べて休んだところ。雪が緩んでいるようで、雪崩が発生しやすくなっているようです。
野口隊長のいる中間キャンプは食料が3人で3食分しか残されてなく、また、さらに危険な状態になる前に下りたほうが良い、という判断で、セラック(雪塔)の崩壊がよく見えるキャンプ1と無線で連絡をとり合いながら雪崩地点を通過、キャンプ1に戻ることになりそうです。
澄み切った青空とは裏腹、雪の状態は良くないようです。

5月8日  8時00分 ベースキャンプマネージャー 阿久津千尋

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