2007年エベレスト清掃登山 , レポート・インタビュー記事 , 富士山 , 富士山清掃

2007/04/15

富士山・エベレスト同時清掃を終えて

昨年の富士山・マナスル同時清掃に続き本年も女優で現在放映中の「蒼き狼~地果て海尽きるまで~」に出演中の若村麻由美さんを隊長に清掃活動を実施し、無事成功裏に終了いたしました。富士山北西部本栖湖湖畔の青木ヶ原樹海に、タレントの野々村真さんご家族をはじめ、北は北海道から西は佐賀県まで総勢160名の方々が集合し、約2時間の清掃作業でトラック約5台分、約3トンの缶・瓶・建材など等を回収しました。全国各地からこの日のために集まってくださった方々、本当にご苦労様でした。また、今回の同時清掃に対しご支援・ご協力を頂きました関係各社の皆々様、誠に有難うございました。

 



今回の清掃場所は県や環境省等の管轄により入り口付近に車止めのゲートが設置され、車の進入は不可能な地域でした。捨てられているゴミは、ゲートが備え付けられる以前、およそ20年~30年前に不法投棄されたものであると考えられています。殆んどのゴミは既に腐葉土の下に埋まっており、掘り起こし作業から始まりました。掘り起こした途端に込み上げる異臭は、桧や杉のほのかな香りで癒されていた現場の雰囲気を一瞬にして変えるほど激しいものでした。




清掃終了後、富士山クラブ・森の学校へ戻り、集められたゴミをバックに若村隊長および参加者、スタッフとの記念撮影を行ないました。汗を流してゴミ拾いをしてくれた参加者は絶対にゴミを捨てたりはしないし、これをきっかけに身近な環境問題に目を向けてくれる事でしょう。

記念撮影終了後、教室にてエベレストの野口とテレビ電話を使って交信をしました。野口健率いる清掃隊も約1時間のベースキャンプを中心とした清掃活動により、約50キロのゴミを回収致しました。本人いわく、年々ゴミは減っているとの事。地道な活動が功を奏したとは言え、50キロのゴミが集まる状況を考えると、まだまだ活動をしていかなくてはならないですね。



中継中の野口より「富士山もエベレストも新しいゴミが減ってきた。清掃活動が玄関口となり、環境問題をそれぞれが考えることにより周りの意識も変えて行こう」と語りかけると教室全体から拍手が沸きおこりました。若村隊長より「このような清掃活動は心地よい疲労感であり、自分自身を顧みる良い時間であったと実体験を語るとともに、教室の子どもたちに対し、みんなの活動に感動をした。ここで感じた事を忘れず、今後の時代を作って欲しい」と感想を述べられました。今回の活動では前回の若村隊長率いる同時清掃の参加者も約10人おり、教室は終始盛りあがりました。

野口事務所と致しましては、ゴミ拾いは環境問題を考える玄関口だと考えております。今日初めて参加してくださった方、今日初めてこのHPを読んでくださった方、今後も一緒になって今、おきている環境問題を考えてまいりませんか?

来年から京都議定書の約束期間(2008年~2012年)に入ります。(CO2排出量1990年度比の6%削減目標)しかし、現在の日本は1990年度比の+8%。要は14%削減しなければなりません。中でも、民生部門(家庭)や運輸部門の排出量は深刻な問題です。

環境問題は直に解決につながりにくい問題です。野口健が行っている活動は、砂漠に一滴の水を落としているようなものかもしれません。しかし、その一滴が集まりやがて川となる可能性を信じ、これからも活動を続けてまいりますので、皆さんも参加して下さいね。

*今日の豆知識
まもなく5月30日ですね。5.30(ゴミゼロ)の日です。現在、若者が中心になってゴミゼロ運動を企画しているようです。夏の「大江戸打ち水大作戦」のゴミバージョン「全国ゴミゼロ大作戦(仮名)」って感じですかね??皆さんも意識してみてください。拾えば必ずきれいになる…

 

2007年4月15日 マネージャー 藤村 健

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