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アジア・太平洋水サミット , 地球温暖化 , 氷河湖・水環境 , 経済格差

2007年7月5日~9日 バングラディッシュ 首都ダッカ訪問 後編

アジア・太平洋水サミット , 地球温暖化 , 氷河湖・水環境 , 経済格差

2007/07/07

2007年7月5日~9日 バングラディッシュ 首都ダッカ訪問 後編

 

 バングラディシュ 7月7日(日)

 トンギバリ市(TONGIBARI)ハシャリ(HASHAIL)村を訪れた。
 シトロッカ川→ドレショリ川→ガンジス川→ロハジョグ市で車に乗りAZADホテルへ

 モンスーンは6月~10月まで続く雨季である。

 船に乗りトンギバリ市のハシャリまで約5時間の船旅。ハシャリに上陸し村人に村の浸食状況を尋ねてみたところ、一年前より約250~300mぐらい浸食 したと開口一番村人たちが口ずさむ。浸食が見られだしたのは1994年ごろからで削られるスピードは年々速くなっているという。本来、向こう岸に見える中 洲の辺りが川であったように、近隣の景色は数年で激変した。「一ヵ月後にはこの川岸から20mのお店はなくなる。」とその範囲内にいる店主たちは悲壮感を 漂わせていた。

 浸食により13回店舗を移動した米屋の主人は「10数年前から川岸は削られてきたが特にこの二年間がひどい。横からの浸食だけでなく後ろからの浸 食も脅威である」と訴えた。村人いわく防御策として大金をかけて浸食防止の壁を建てたがあまり意味を成さなかったらしい。また、2年間で150件のお店が 無くなり、お金のあるお店はもう一度移動して店を作る事が出来るが、お金の無いお店は移動することも出来ず、村を去っていくという。

 我々が滞在していたこの一週間でも50mもの浸食があり、その浸食で6件もの店が撤退し、新しい場所に移動をした。バングラデシュ政府が木を次々と伐採したため根がなくなり浸食を早めたとぼやく村人達もいた。

 「どうしてこのような浸食が起こるのだろうか?」と尋ねたところ、これは自然の驚異。ガンジス川は洪水になると何時もこうなる…。と、現状に身を委ねるしか術の無い彼らにとって侵食は死活問題でもあった。

 「今、ヒマラヤでは氷河の融解が進み、大量の水が流れ出している事を知っているか?」と、更に尋ねると、「この気候ではヒマラヤの氷が解ける事は予想の範疇だ。しかし我々にはどうしようもない・・・。

 「お店が浸食により無くなった場合、政府の保証はないのか?」との問いには、「4回お店をなくしたが、お米20キロの支援を受けただけ…」と悲しげな答えが返ってきた。

 思っていた以上の浸食スピードの速さに驚かされる。私自身ここまで被害が大きいとは思わなかった。この現状を多くの人に知ってもらいたい。CO2 を大量に排出している国々(先進国他)がこのような国々に被害を及ぼしている事を分かってもらいたい。そのためにも、自分の経験を次ぎにつなげていきた い。

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