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総裁選について感じること

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2007/09/22

総裁選について感じること

 麻生さんなのか、それとも福田さんなのか、テレビや新聞報道を眺めながら考えてしまうのは私だけでないでしょう。前回のブログにも書きましたがよく「器」と表現されます。例えば「総理の器」とかね。そもそも「器」ってやつはなんでしょうか。人は器という物じゃないし、前回はキャパなのかなぁ~とも書きましたが、よく「地位が人を育てる」と言われますよね。その積み重ねが築いたものがいわゆる「器」ってやつでしょうか。「地位が人を育てる」、つまり責任を背負った分だけ人は成長していく。生まれつき総理に相応しい器を身につけた人はいないわけでしょ。

色々な問題を抱えた上での安部総理辞任劇だと思いますが、1つには安倍総理の決定的な経験不足が大きく関係していると思います。官房長官、幹事長、副幹事長のみ。国務大臣としては官房長官の一度しかやられていない。それがある日一気に総理大臣になられたわけですから精神的にも、また能力的にも追いつかなかったとしても不思議ではない。

例えば橋本龍太郎元総理は厚生大臣、運輸大臣、大蔵大臣、政務調査会長、幹事長、通産大臣、副総理を経験された上で総理大臣に。総理大臣ののちに行革担当大臣、沖縄北海道開発長官(初代沖縄・北方担当大臣)を務める。政治家を引退された後も国際会議には引っ張りだこだった。世界に通用する数少ない元総理だった。
小渕元総理は沖縄開発庁長官、総理府総務長官、官房長官、外務大臣、幹事長から総理大臣へ。
中曽根元総理は科学技術庁長官、運輸大臣、防衛庁長官、通産大臣、行政管理庁長官、幹事長、総務会長を経て総理大臣。
田中角栄元総理は郵政大臣、政務調査会長、大蔵大臣、幹事長、通産大臣から総理大臣に。こう見ていくと過去の歴代の総理大臣は様々なポストをこなした上で総理大臣になっていることが分かる。

大臣職は責任が重たいだけにその分だけプレッシャーも大きくなる。そしてその分野のエキスパートにもなるわけですから大臣の経験が多いだけ知識が豊富になると同時に精神的にタフにもなる。
 
 よく福田さんには安定感があるとされていますが、その安定感の定義とはなんでしょうか。私が思うに安定感は経験によるものに左右される要素が極めて大きいんだろうと感じています。
福田さんは男女共同参画担当大臣、沖縄開発庁長官、官房長官を務めてきたのに対し、麻生さんは、経済企画庁長官、国務大臣経済財政政策担当大臣、総務大臣、外務大臣(2回)、党職は政務調査会長、幹事長と2人の経歴を比較してみることも1つの見方だろう。

私が特に強調しておきたいのは、総理大臣は世界にメッセージを発していかなければならない。福田さんは経歴から見れば主に内政問題に携わってこられた、それと比べ麻生さんは内政や党内の取りまとめ役のみならず、外務大臣として世界に向けて取り組んでこられた。総理大臣は日本の顔として世界に通用しなければならないはず。

 見た目の雰囲気で安定感が「ある」だとか「ない」という判断が仮に世間の中にあるとすれば、過去の過ちを再び繰り返してしまうのではないだろうか。
私はお二人の演説、討論会を眺めていて、応援したくなったのは麻生さん。麻生さんの方がいわゆる派閥の応援を受けていないわけで劣勢に関わらず余裕があるように見受けられるのは経験の差なのかなぁ~。何度か麻生さんとお会いしたことがありますが、いつでも言葉が明確でした。あるパーティーで堅苦しいスピーチが延々と続き重苦しい雰囲気になっていましたが、麻生さんが舞台に上がり話し始めたら淀んでいた空気がいっぺんにスカーと入れ替わり会場には笑いが溢れた。ユーモアだけではなく、時に気迫あふれる話に関心させられた。

よく安倍政権の内部にいた麻生さんの責任問題に触れる自民党の方がいらっしゃるけれど、そもそも麻生さんは安部さんと総裁選で戦った人であるということを忘れてはいけない。安倍総理に投票しておきながら、その彼らが今になって麻生氏を批判するのは筋が違うだろうに。過去の経歴のみが重要視されるものではないのでしょうが、私は大きな要素の1つだと思います。いずれにせよ、この総裁選が人々の意識から離れていこうとしている政治、すなわち日本の行くすえに対して関心を取り戻すきっかけになることを期待したい。

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