2008年エベレスト清掃登山 , シェルパ基金 , ヒマラヤ

2008/04/11

癒しのエベレスト街道

(写真はクリックしたら大きくなります)

 毎回、同じように繰り返すのが日本からヒマラヤにやってきてトレッキングが始まると決まって風邪をひく。スタッフの藤村氏から頂いた風邪なのかもしれないが、ナムチェバザールで一日寝込む。また藤村氏の風邪は頑固で何度もうつされてきたが、なかなか治らないことで有名。しかし、野口健事務所は例えヒマラヤにいても無休、お仕事です。平賀淳カメラマンは撮影した写真などの整理。藤村健氏はG8環境大臣会合特別記念シンポジウムに配布する冊子の作成。そして僕はHP、そして5月に新書を出版するがそのあとがき書きなど。

ナムチェバザールの山小屋でお仕事

ナムチェバザールの山小屋でお仕事

シェルパ基金の子どもの家族との出会い

シェルパ基金の子どもの家族との出会い

 学生の頃は今ほど通信機材がそろっていなかったので、ヒマラヤ遠征中に日記は書いていたものの、ゆっくりと本を読んだり仲間たちとお話したりとノンビリしていたが、今では衛星通信機器の充実によって便利になったものの、そのおかげでヒマラヤに逃れてきても逃れきれないのがなんとも皮肉。

エベレスト街道キャラバンスタート

エベレスト街道キャラバンスタート

99年に一緒にエベレストに登ったアンダワ・シェルパと再会して(1)

99年に一緒にエベレストに登ったアンダワ・シェルパと再会して

 エベレスト街道を登っていくのだが、各村で仲間たちとの再会がなんとも楽しい。92年から毎年、訪れてきたヒマラヤは今回で38回目。それだけに仲間が多い。再会してはその時の遠征団の話で盛り上がる。ただ、一つの悩みは決まって「チャンを飲め」と地酒を出される。「まだ移動中なので」とやんわりと断ろうものならば「何言っているの!ケンなら酔っぱらっても山の1つや2つは越えられるでしょう!」とさらにヒートアップ。おかげでベロベロに酔いながら目的地に向かって歩きはじめる。そしてまた違う仲間と再会。「ケン、一杯飲んでいけ!」と始まる。おかげで目的地になかなかたどり着けない。昨日は目的の宿に着いたのは夜の7時半。

マニ車を回す野口・藤村

マニ車を回す野口・藤村

休憩中

休憩中

 4月5日からトレッキングを開始したが、毎日のように雨やみぞれ。今日も午前中だけ晴れ午後から曇り。乾季であるはずのこの時期に毎日のように雨に降られる。おかげでお花はきれいに咲いているが、温暖化の影響だと指摘する専門家もいるように、地元のシェルパ達も気候変動の影響ではないかと懸念している。

仲間達との再会

仲間達との再会
 
 4月8日、ナムチェバザール村でガイドのアンドルジ・シェルパと合流。4月9日はタモォー村近辺にあるオーストリア政府によって1995年に建てられた水力発電所の視察を行う予定。その水力発電所のおかげでナムチェバザール村・クムジュン村・タモォー村、ターメ村に送電することができた。例えば氷河湖の水を抜き、放流するその水で発電が出来やしないか。そんな事をイメージしながら発電所の視察を行いたい。

 4月8日 ナムチェバザールにて 野口健

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