4月12日、マナスル・富士山同時清掃活動が行われた。この同時清掃活動も今年で4回目。エベレスト2回、そしてマナスル2回。この同時多発清掃活動も恒例になりました。昨年だったか、確か一昨年もそうでしたが、富士山側にネパール人や中国人が参加していたことがあった。我ら日本人がネパールやチベットで清掃活動を行い、そしてネパール人たちが富士山で清掃を行う。これ、いいじゃないですか!こうして少しずつ活動の輪を広げることが大切です。清掃活動を続けながらいつも感じている事は地味な事を地味にやっていたら輪は広がらない。ヒマラヤと富士山の同時清掃活動が1つの話題を呼べばそれだけ清掃活動が注目されるわけで、そこに大きな意味があると思うんですね。


サマ村にて清掃開始!

子ども達に敬礼!
それだけにうっかりらしいですが、今回の同時清掃活動について私の事務所サイドがニュースリリーしていなかったのはとても残念。大きな反省材料を残しましたが、ただ、モニターから富士山参加者のお顔が見れた時はこちらサイドも「うわぁ~」と歓声が上がりました。昨年も同じ感想ですが、この厳しいヒマラヤで活動しているとふと追い詰められたりしますが、こうして同じ時に富士山で仲間たちが一緒に汗を流していると思えば救われる。若村隊長も忙しいスケジュールの中で4年間も本当に頭が下がる思いです。富士山を若村隊長にお任せしているので私は安心してヒマラヤに専念することができる。

今日のサマ村清掃の成果は約200キロ。以前に比べたらもの凄く綺麗になっていた。初めてサマ村で清掃してから3年目。あれから村人が継続して清掃してきたのだ。次はマナスル峰から下山したら再び村人と一清掃を行います。

以前に比べたら綺麗になったサマ村
さて、明後日はマナスル・ベースキャンプ。いよいよ氷河の世界です。さて、どうなることやら。とにかく、毎日、毎日、その日を精一杯生きて、この流れの中をなんとか乗り切りたい。


月光に照らされるマナスル サマの夜景

雪が舞うマナスル峰
2009年4月12日 サマ村にて 野口健