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清掃活動 , 講演会

今度は海岸清掃!鼻水ズルズル、こっちがゴミになりそう

清掃活動 , 講演会

2009/11/29

今度は海岸清掃!鼻水ズルズル、こっちがゴミになりそう

都レンジャーとのパトロールを終えた次の日から今度は和歌山市磯ノ浦海水浴場にてアムウェーさん主催の清掃活動に参加してきました。山から海へと、頭の中の切り替えがなかなか追いつきません。最近、何屋さんか分からなくなることが多いですが、1つだけハッキリしていることはゴミ拾い屋さん?
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 「環境問題は現場から」といつも講演会などで偉そうに話していますが、確かにその通り、「相変わらずいい事言うなぁ~」と我ながら思いますが、ただ現場に通い続けるのもなかなか大変です。特に最近は、移動が続くと・・・年なのかもしれませんが。
ただ、同時に現場からもらうエネルギーもあるんですね。特に都レンジャー隊員たちと数年ぶりに歩き本当に良かった。彼らは日々が現場。隊員の一人が森の中を歩きながらしきりに上を気にしているので訪ねてみたら「弱っている枝があれば後で落とします。折れて登山者に当たれば怪我をします」と。大自然の中でそこまでしなければならないのかと驚きもしたが、「野口さん、私が都レンジャーになったころ先輩レンジャーに「歩きながら上部の枝の事まで見られるようになったらレンジャーとしての仕事がようやくできるようになったということです」と言われた事があります」と。なるほど。私はもう20年以上、山を歩いてきたが、頭上の枝の事を気にしながら歩いた事はない。一登山者とレンジャーとでは同じ森を歩きながら見るポイントが異なる。レンジャーと一緒に森を歩かなければそういったレンジャーの1つ1つの気配りなど気が付かなかったに違いない。
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 レンジャーは自然を守りながらも登山者の安全にも気を配る。現場にこのようなレンジャーがいることでどれだけ安心できることか。これこそ国にはなかなか出来ない地方レンジャーの大きな役割なのだろう。そんな彼らと一緒に歩けたこと本当に良かった。

 ただ、雨からミゾレ、そして雪と体は冷え、この温室育ちのか弱いアルピニストは完全に風邪をひきました。翌日(11月19日)和歌山に前泊するものの、熱っぽくぜっ不調。夜、食事したお店のお姉さんの無愛想さは、ここ数年味わった事もないほどでまるで共産圏に迷い込んでしまったかと錯覚するほど信じられない対応に、一言カツを入れようかと思いもしたが、頭痛と寒気でそれどころではなくパッと頂いて早めに床に入りました。

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 そして清掃当日(11月20日)、タクシーに乗って海岸に向かったが運転手さんが間違えて手前の海岸で下され、しばらくトボトボ。数百人がいるはずの参加者もまったく見当たらず途方に暮れていたら地元の方が声をかけてくださり、場所を尋ねたら「もっとズット先ですよ。違うところですよ。私が案内します」と車を出してくださった。優しさに体は冷えていたが心は温まった。ありがとう!
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 アムウェーの方々と約2時間ほど清掃活動を行いましたが、この海岸、とってもきれい。地元の方に聞けば、近所の小学生たちが定期的にこの海岸で清掃活動を行っているとのこと。なるほど、だからか。こうして全国を清掃行脚していますと、その地域によって地元の人々の取り組みの差が大きい事に気がつく。一生懸命地元を守っている地域はキレイです。反面、その逆となればゴミだらけとなる。これ、とっても分かりやすいんです。ゴミなどの環境問題に限らず治安に関しても同じ事が言えるのでしょう。地元の取り組みが最も大切なのです。

 清掃活動を終え、東京に戻ってきた夜、鼻水ズルズル。あ~ 僕がゴミになりそう・・・。次の日、朝一の便で奄美大島へ。渋い男3人旅、いえ、濃い男3人旅の始まりです。

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