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私がしゃべり続けるわけ

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2010/02/13

私がしゃべり続けるわけ

 鹿児島の旅を終えてから再び講演ロードに突入。この10日間ほどで名古屋、茨城、千葉、岡山(2回)、京都、北九州、広島(2回)とよくもこれだけ人は移動し続け、しゃべり続けられるものだと、我ながら驚くものです。

 その隙間に取材などの仕事も入ってくるわけですから、とにかく永遠としゃべり続ける。人からよく「お喋りですねぇ。疲れないんですか?それに毎日、毎日では嫌にならないんですか?」とよく言われますが、そもそも講演会で私がしゃべらなかったらその時点で講演会は成立しないわけで、しゃべるために全国行脚しているわけです。このしゃべるという行為に疑問を抱いたらそれまで、もうムリでしょう。

 私の活動を支えているのはこのおしゃべりなのかもしれない。学生時代に7大陸最高峰登頂を目指しスポンサー活動を行っていた時も、何故に自分がこの冒険をしたいのか、いや、しなければならないのか、そしてその冒険が社会的にどういった意味があるのか、スポンサー企業にとって私をサポートする意味、メリットなど、自分なりに勝手にストーリを描いて伝える。私の思いに相手が共感してこそ実現する。その1つ1つの積み重ねで私はここまでやってきました。やりたいと思うことと、実際に実現することとの大きな違いはまさにそのポイントにあると思います。
小学校での講演は楽しいひと時
小学校での講演は楽しいひと時(岡山県・朝日塾小学校にて) 
広島市の安田女子中学校での講演会にて
広島市の安田女子中学高等学校での講演会にて

 これは富士山清掃活動なども同じ。僕ら富士山クラブだけがコツコツとゴミを拾っているだけではどうしても限界がある。また、こっそりと拾い続けるのも一つの哲学、手法かもしれないが、拾うだけでは自己満足になりやしないか。ゴミを拾う事が目的ではなく、あくまでも富士山をきれいにするのが目的であるわけだから、その明確な目標に向かってしっかりとしたビジョンなり、戦略なりをもって、淡々と着実に社会的なムーブメントにしていかなければならない。拾い続けながら同時に全国行脚し現状を伝え続ける。そして多くの方々に活動に対し共感し興味を抱いて頂く。我々、富士山クラブが伝え続けてきたからこそ、その影響もあって10年前は100人足らずであった清掃キャンペーン参加者は今や年間7000人前後にまで増えた。あの時もしゃべり続けた。
握手会の様子 美女には弱いのは家系?
握手会の様子 美女には弱いのは家系?
なんのポーズかな?
なんのポーズかな?
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名古屋女子短期大学にて講義
名古屋短期大学にて講義 

 遺骨収集活動も同じ。こうして全国の講演会場で毎日のように話しています。冒険談なりゴミ清掃の話を聞かされるのだろうと会場に足を運ばれた方々にとっていきなり遺骨収集の話が展開されれば寝耳に水状態であり、その会場の皆さんの驚きかげんは壇上にいる私の元に空気を通して伝わってくる。以前も書いたかもしれませんが、壇上でしゃべっている時は一人でしゃべっているようでいて、実は皆さんの発する気とのやり取りがあります。キャッチボールなんですね。

 講演会後はこのブログや野口健ホームページの掲示板に多くのコメントが寄せられていますが、「遺骨収集をやっているとは知らなかった」「遺骨が沢山残っている事実に驚いた」と書かれたメッセージが実に多い。こうしてしゃべり続ける事で一般的に知られていなかったこの活動が知られていく。

建国記念日に遺骨収集を語る
建国記念日に遺骨収集を語る(千葉市にて) 
広島での講演会
広島での講演会

 メディアを通して訴えていく手段もありますが、どちらかと言えば受け身に近いのかな。何故ならばこちらが一生懸命話してもそれが全て記事の中で紹介されるとは限らない。編集作業があり、あくまでも相手が伝えたい箇所のみが記事になるわけで、例えば「野口さんの活動を紹介してください」との取材内容で取材時間の半分以上も遺骨収集の話をしても一行も記事に紹介されていないことも多々あるわけです。特に遺骨収集に関してはメディア側が避けたがる傾向があったりする。

 その点、自身の講演会は始まっちゃえばマイクの電源を切られない限り、こっちのもの。それこそ生ですから。その変わり自身の発言したメッセージは編集作業を得ないままダイレクトに社会に対し発信されるわけですから当然リスクはつきもの。言葉は時に形を変えながら独り歩きするし。

 ただ、それだけに講演会に参加してくださっている方々には「生」の緊張感を味わって頂けているような気がします。それがリアリティーなんだと思います。

橋本龍太郎さんの長男 龍さん一家とも再会
橋本龍太郎さんの長男 龍さん一家とも再会・コスモアースコンシャストアクト講演会・岡山市にて
岡山の朝日塾小学校の講演会場で橋本
岡山の朝日塾小学校の講演会場で橋本龍太郎氏の次男 岳さんと再会

私にとって講演会で話す意味は、テーマは、リアリティーです。一般的に公にされない現場の情報を包み隠さずダイレクトに伝える事ができるのか、目をつぶって話を聞いていてもイメージがつくのか。山に登ったり海を横断することだけが冒険ではない。世の中の様々な理不尽な出来事、またタブーに対する挑戦も冒険です。故にテレビなどのメディアでは編集作業段階でカットされるような話も時にそのままします。僕はそれでいいと思っています。
京都での講演会では久々に親父との再会!
京都での講演会では久々に親父との再会!
ブログ原稿は移動中の新幹線の中で
ブログ原稿は移動中の新幹線の中で 

 明日は(2月14日)は三重県桑名市で講演です。明日もしゃべり続けます。ゴミを拾うのもコツコツ、山に登るのも一歩また一歩とコツコツ、そして伝える事もこうしてコツコツとしゃべる、みな同じです。コツコツ、そしてまたコツ。さて、明日も頑張ります!

 2010年2月13日 桑名市にて 野口健

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