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センカクモグラを守る会、尖閣諸島への上陸調査要望書を環境省へ提出

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2010/10/26

センカクモグラを守る会、尖閣諸島への上陸調査要望書を環境省へ提出

尖閣諸島魚釣島の生態系保全に関する上陸調査の要望書

 

提出先:環境省自然環境局野生生物課

提出者:「センカクモグラを守る会」
提出日:
20101025

 

 南西諸島西表島の北方に位置する島嶼群である尖閣諸島は、固有の豊かな生態系が形成されている。中でも最大の面積をもつ魚釣島には、センカクモグラをはじめ、センカクサワガニ、センカクツツジ等、多くの固有種が確認されている。しかし現在、これらの生物の絶滅の危機が指摘されている。一例をあげれば、センカクモグラは、日本哺乳類学会により、危急種に指定され、また環境省および沖縄県のレッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物「動植物」のリスト)では最も絶滅のおそれの高い絶滅危惧 IA 類に指定されている。

 これは、魚釣島において、

1978 年に、我が国の民間政治団体によって意図的に放逐されたヤギが数百頭にまで増殖したことにより、生態系に大きな影響を及ぼしているためであると考えられている。1991年に行われた調査では、島の面積がわずか3.8km2であるにもかかわらず、海上からの観察で少なくとも300頭以上が確認されている。2000年、2006年などに撮影された人工衛星の画像では島の表面積の1020%がヤギの影響で裸地化しているのが確認され、2002年の航空写真ではいくつかの植物群落の消滅が確認されている。

 このような外来種の管理に関しては、生物多様性条約の第8条において「生態系、生息地若しくは種を脅かす外来種の導入を防止し又はそのような外来種を制御し若しくは撲滅すること」や「現在の利用が生物の多様性の保全及びその構成要素の持続可能な利用と両立するために必要な条件を整えるよう努力すること」等が締約国に義務づけられている。

 しかしながら尖閣諸島魚釣島に関しては、野生化したヤギのために島の生態系に多大な影響が生じ、数多くの固有種の存続が危ぶまれているにもかかわらず、いわゆる領有権に関する問題から、適正な対応がとられておらず、締約国として生物多様性の保全の責任を果たしているとは言い難い。魚釣島の生物多様性の価値を考えれば、正確な現状の把握のための調査ならびに外来種であるヤギの早急な排除が必要である。

 今後、この現状を放置すれば、魚釣島の貴重な生態系は著しく破壊され、数々の貴重な生物が絶滅することが予測される。この様な事態を防ぐために「センカクモグラを守る会」が実施主体となり、尖閣諸島魚釣島の生態系の現状を把握するための上陸調査の早急な実施および尖閣諸島魚釣島の野生化ヤギの駆除の速やかな実施を要望する。また当会以外の尖閣諸島魚釣島の生態系保全に必要とされる調査を行うことのできる団体に関しても同様に上陸調査および野生化ヤギの駆除の実施の許可がなされるよう要望する。

 

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