沖縄での遺骨収集から戻り、次は富士山での清掃活動。土日と二日間清掃活動を行いましたが、今回の現場は医療廃棄物が多かった。危険物なので参加者の皆さんには医療廃棄物の回収はご遠慮いただきましたが、僕が富士山清掃活動を始めた感覚的なきっかけはこの医療廃棄物。10数年前、始めて樹海に案内された時に目に飛び込んできたのがこの医療廃棄物。
発見された医療廃棄物。これは注射器と点滴の針と思われます。
埋まっているゴミを引っ張りだしている最中。これで二回ほどぎっくり腰を経験。皆さん、気を付けましょう!
使用済みの汚れた注射器に環境問題云々の前にこれを捨てたコイツラを許しちゃイカンだろうと。行政や県警関係者に相談した時に「確かに不法投棄は犯罪ですが、なかなか取り締まれないのが実態でして・・・。他にも犯罪はあるわけでして、不法投棄は決して優先順位が高いわけでもないわけでして・・・」と、まあ~そんな感じでした。警察が目をつぶっても我々世間が睨みを利かせればいいんだと。
不法投棄に塗れた富士山の姿を徹底的に世間に訴えてやろうと、富士山清掃活動を決意しました。あれから10数年。確かに五合目から上部は綺麗になりましたが、富士山山麓はまだまだ。樹海も含めて富士山なわけで、この悲劇的な状況のまま世界遺産云々といった話題には正直、違和感を強く感じるというか、現場の我々からすれば滑稽にすら感じるわけです。地元ではそれなりに「世界遺産登録へ」で盛り上がっているようで、僕にも「応援メッセージをください」といった類の御願いがあり、その度に本音を話すと相手はガッカリしますが、しかし、現場の人間は周囲の風潮に流されてはいけない。お祝いモードに水を差すからと、また、話題の中心に入りたいからと、言葉を選ぶようになったらそれは評論家であって、活動家ではない。ここは決してブレてはいけないポイントだと私は考えています。
田附夫妻。(芸名はサンダルさん)彼は大学山岳部の後輩で今回の清掃キャンペーンを企画してくれました。ちょっと顔が真ん丸になり過ぎているような。
サトベリーさん親子。もう長年こうして一緒に富士山のゴミを拾い続けている仲間です。
でもこうして毎年本当に多くの参加者の方々が全国から集まり一緒になって富士山のために汗を流している。我々にとってはそのことが何よりもの救いです。前にも呟きましたが、世界遺産云々の前にやるべきことが山のようにある。
幸せなひと時。でも、どうして僕の顔はこんなにエロくなる?あくまでも構造上の問題であって内面とは関係ないはずなのですが・・・。
参加者のみなさん、お疲れ様でした。また富士山で会いましょう!
えいこさんから誕生日プレゼントにアルバムを頂きました。これは嬉しいねぇ~。えいこさんはじめ、沢山のツイッター仲間からのメッセージカードも入っていました。みなさん、ありがとう!早速、亮さんに自慢しよう!