先日、國井修先生と久々に再会、対談しました。國井先生とは2年前にケニア・ナイロビでお会いしたのが始めて。國井先生は国連児童基金(ユニセフ)に入り、ニューヨーク本部やミャンマーで活躍。その後、ソマリア支援センターで子どもの死亡低減のための保護、栄養、水衛生事業などに取り組んでこられました。
國井先生は徹底した現場主義。医学部を卒業してからは「できる限り究極の過疎地」を希望し続ける。
國井先生の言葉で印象的だったのが2011年アフリカが60年ぶりの大旱魃に襲われたときの事。アフリカ北東部で1300万人以上が危機に瀕していた。特に國井先生が関わっていたソマリアは深刻な状態で支援が遅れれば75万人が死亡すると言われた。
「支援が遅れれば数か月で75万人以上が死亡すると推定された。しかし、逆を言うと、援助を迅速に届ければ救える命が75万もある」と。危険なソマリアでの活動は白衣の代わりに防弾チョッキを身にまとい時に装甲車に乗って移動する。
事務所や医療品が入っている倉庫が武装勢力に襲撃されスタッフが拉致される事件もあった。そのような最前線で活動する國井先生に友人は「なぜ危険なところに行くのか」と不思議がる。しかし、國井先生は「日本にいては見えないものが見え、日本の常識では理解できないものが理解できたりする。国際社会を知ることで日本の強み、弱みを知ることができる」と。
今回に対談のテーマは、何ゆえに國井先生が医療過疎地に向かうようになったのか、日本に求められてる国際援助の在り方、日本と他国の違い(援助に関して)そして日本はアフリカとどのように関わっていくべきなのか等です。野口健ホームページにアップしますのでぜひご覧ください。
2022/09/13 | 産経新聞【話の肖像画】12 |
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2010/08/14 | 「野口健 2010アフリカ遠征プログラム」のお知らせ |
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