午後は埼玉の武南高校にて講演会。PTA主催でしたが、生徒、地域の方々、ご家族が対象でした。「生きる」がテーマでしたが、登山家なんて職業は最も死に近い職業なわけです。仲間が遭難すると時に「登山家は命を粗末にする」と言われる事もありますが、しかし、僕らはそう感じているわけではない。確かに多くの仲間達が山で命を落とした。
でも、どんなに気をつけようが避けられなかった遭難も多い。人間ごときが完璧に自然現象を予測出来るわけもなく。今回の御嶽山遭難（災害）しかり。
でも、ヒマラヤで「死」を感じれば感じる程に動物的な本能が強くなる。それは死に対する抵抗。つまり「死にたくない」と理屈抜きに感じるわけです。安全な場所で生活している人々よりもひょっとしたら生に対する執着心は強いのかもしれない。
人間という生き物は「死」を感じないと「生」を感じづらいのかもしれませんね。
僕にとってヒマラヤは、「死」を感じる事によって「生」を感じる場所。「生」を感じたいがためにヒマラヤに挑戦しつづけているのかもしれない。
今日はそんな話も含め生き死を中心にトークしました。
さ〜て、明日は再び富士山清掃。これから山梨に向かいます。やっぱり雨かなぁ〜。
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