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京都の親父殿が写真展に来た

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2016/03/04

京都の親父殿が写真展に来た

先日、京都在住の親父様がわざわざ東京にある写真展会場に足を運んでくださった。
写真展と新たに出版した写真集「ヒマラヤに捧ぐ」を眺めながら親父さんは「お前が中学校の時に無理やりカメラを買わされたけれどあれは無意味じゃなかったんだな」とポツリ。
確かに子供の頃の最初の夢はカメラマンになること。中学校に進学しやっと写真部に入れるとカメラゲットは必死だった。
夜に親父様が機嫌よく酔っ払いで帰宅したので、さらにポルトワイで酔わせ「将来カメラマンになりたい」と打ち明けた。「それはいいことだ」とグダグダの父。
「カメラがないとカメラマンにはなれないよ」と息子。
「でね、欲しいカメラがあるんだ。NIKONのFMだ。寒さに強いカメラなんだ!」とさらにプッシュ。
ご機嫌いい親父様の気持ちが変わる前に日本にいる兄貴に電話をし受話器を親父様に渡したら
「NIKONのFM2を買ってすぐにローマに送るように」と兄貴に伝えているじゃないですか〜。
本人は電話を切った直後からソファでイビキをかきながら爆睡していましたが作戦成功!
後日、日本から憧れのカメラが届いてニンマリ。嬉しずてベッドに入れて一緒に寝たほど。
親父様は「いつの間にか買わされたな〜。息子に1本とられた」と渋々。
でもこのFM2はその後、ヒマラヤでも活躍しました。僕にとっては父に買ってもらったこのFM2からスタートした写真活動。
あれから約30年間。こうして写真展、写真集と形になり、それを父に見てもらえ感想まで頂けるとは夢のようなこと。FM2は今でも僕の大切な宝物です。親父様、ありがとう。
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