岩をつかむ根がまるで指のようだ。「何としてでも生き延びる」ことへの強烈なまでの執着心をボクはこの屋久島の森から感じる。白神山地のような優雅な佇まいとは対照的にここでは光を求め奪い合い時に絞め殺し、または、少しでも光を独占できるのならばと岩の上にまで生息地を移し逞しく生き抜いている。故になんとも生々しいのだ。
久々に屋久島の森へと帰ってきた。
屋久島メッセンジャーの菊池さんとも再会!僕が学生の頃からお世話になっていた菊池さん。当時あるアウトドアーウェアーの会社に勤めていた菊池さん。99年のエベレスト挑戦からエベレスト清掃活動時代含めサポートを受けていました。14年前から屋久島に移住されガイドやアウトドアーショップ、コーディネーターなど幅広く活躍されている菊池さんと10数年ぶりの再会。最後は屋久島で開催された野口健環境学校の時かな。
菊池さんと、何重にも包まれている記憶の膜を一枚一枚剥がしながら少しずつ蘇る記憶を巡る旅もした。記憶は蘇れば全てではないにしろ、今に、そして未来に繋がっていくはずである。
旧友との再会の醍醐味はまさにそこにある。そんな事も感じながらの登山となりました。
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