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2019年マナスル

【音声】野口より、キャンプ3より電話がありました

2019年マナスル

2019/09/26

【音声】野口より、キャンプ3より電話がありました

9月26日、日本時間夜11時、野口より、電話がありました。
本日、キャンプ3につき、みな、体調も良く、元気でいるようです。
音声はこちらより。
20190927010108.mp3

通話内容はこちらからお読みください。
「今、ネパール時間の20時です。キャンプ3にいます。
標高は、高度計が2つあって、一つは6700mちょっと、もう一つは、6500mちょっと。
間をとって、6600mにしたいと思います。
天気がすごく不安定で、まあそういっても、今シーズンは、まともに晴れたことがないので、
雪はちょっと降ってますけれど、これでもいいほうかなとも思います。
通常の登り方にくらべ、今回はかなりレアケース。一気に標高をあげています。
明日、最終キャンプ、C4に向かいたいと思います。
本当は、もっとアップダウンを繰り返してから、徐々に体を慣らしていくのが基本ですけれども、
今回は、この天気の様子を見ている限り、狭い隙間を針の穴を突いていくしかないかなと思って、かなり乱暴な登り方をしています。
ただ、2か月前にキリマンジャロに登った順応が少し残っているのかなと思っています。
急に上がっている割には、体調が悪くないです。かなり順調です。
なので、明日、キャンプ4に向かって、そこから先は、ちょっと、まだわかりません。
天候次第ですね。
明日(の夜)から、また、雪が降るようなので。
今、キャンプ3にいますけれども、ここからアタックする人たちが何人もいるので。
キャンプ4を飛ばして、今まさにここ、キャンプ3からアタックする人たちがでてきています。
僕たちもそれも考えましたけれども、今日、キャンプ3に上がってきて、それは、やりすぎかなと。
判断が難しいですね。
明日(今夜)は、天気がそんなに悪くないので、今日、キャンプ3からアタックするというのも、一つの考えですけど、
それは、僕の考えでは、リスクがデカいかなと思って、僕らは、明日、キャンプ4に向かいます。
キャンプ4に向かって、だめなら一回降りて、(アタックは)10月を目指そうかなと思っています。
以上です。救いは、僕も、平賀カメラマンもシェルパたちもみんな体調がいいという事です。
まだ、遠征が始まって、10日足らずで、6000m後半にいますが、
一気にキャンプ1、キャンプ2、キャンプ3と上がってきていますが、
非常に体調がいいというのが、自分でもびっくりです。
ただ、調子に乗るとえらいことになると思っているので、気を引き締めていこうと思います。
ということで、今日は寝ようと思います。という事で、日本の皆様、頑張ります。

ただ、さっき、非常にびっくりしたのが、テントの中でご飯を作っていたら、
ずんとかなり揺れまして、地震がおきました。一瞬でしたけれども。
ただ、ここ、すごく不安定な氷河の中にいるので、思いっきりドンときたら、
周りの氷河が崩れてきたら、アウトなので、さすがに、かなりびびりましたけれども、
地震は一瞬で終わりました。あれが余震でないことを祈ります。
やっぱり、氷河の中にいて、セラックというか氷のきわめて不安定な氷河の中にいるので、
ここで、地震をくらったら、さすがにやばいなあと思って、
これから平賀カメラマンとお祈りを1時間くらいしてから寝たいと思います。」

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