昨夜、アラスカのデナリ国立公園にありますハンターで撮影中の平賀淳カメラマンの遭難の一報が届きました。生存の可能性は絶望的との知らせでした。クレバスに滑落し、雪と氷の塊に埋まってしまい捜索困難とのことです。
20年来、共にヒマラヤに挑戦してきた平賀さんの遭難の知らせを受け止めきれずにいます。僕にとって弟のような存在でした。どうしたものか。心底にまいりました。
山岳カメラマンとして第一線で活躍されていた平賀さん。多くの山仲間を失ってきましたが、谷口けいさんに続きまた1人、大切な仲間を失いました。野口隊のメンバーで僕だけが残されてしまいました。
残された者はどうすればいいのか、これは答えのない大きなテーマであり、背負いきれない苦しみです。
今は、せめて体が発見され収容される事をただただ、ただただ祈るばかりです。
もう山は疲れました。
追伸
今朝、現地にいる仲間から連絡が入りました。平賀さんの体を収容できたとの事です。約30メートル滑落し、その上に氷や雪が崩れ落ちたとの情報でしたが、ご遺体はまるで眠っているかのように綺麗な状態であったと。せめてもの願いが叶いました。極めて厳しい状況の中で作業にあたって下さったレスキュー隊の皆様、本当に有難うございました。平賀さん、日本でお待ちしていますね。早く帰って来てください。
2022/07/18 | 淳君 |
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2022/06/02 | 産経新聞「直球&曲球」掲載されました。 |
2022/09/29 | 【話の肖像画】28 |
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