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【話の肖像画】28

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2022/09/29

【話の肖像画】28

産経新聞【話の肖像画】28、掲載されました。

登山家の服部さんがテレビ番組で「栗城さんも野口さんも3.5流」と発言された事は人伝に聞きましたが率直に「それはそうだ」と。何を目指しているのかは人それぞれ。学生の頃、このテーマで「岳人」という雑誌で服部さんと話し合ったのが懐かしい。
服部さんに3.5流と言われた栗城さんはかなりショックを受けていましたが僕は栗城さんに「服部さんの指摘はそれはそうじゃないかな。むしろ10流と言われなかっただけ良かったよ」と話しましたが笑ってもらえなかった。何をもって一流なのか。そんな事よりもやりたい事をとことん追求した方がいいと。
学生の頃、服部さんから「野口健裁判録」という企画が大学の広報に。つまり、野口健の冒険に価値があるのか山岳雑誌で裁判をしたいと。広報の方は「なんて失礼な!」と怒っていましたが、僕は「面白い企画!」と。3時間ぐらいかな、服部さんとガチで話し合いましたがとてもフェアな方でしまた。
裁判の結果、僕は無事に無罪判決を頂きましたが。一般社会の方々と山岳の専門家からみたら僕の冒険に対する評価は違う。それはそう。僕の七大陸最高峰への挑戦はあくまでも僕の表現。冒険とは「命をかけた表現」だと僕は思っています。自己満足と言われればそれまでですが。服部さんの視点、僕は好き!
それに僕は3.5流なりに精一杯、生きているつもり。それでいいじゃないですか。世の中、一流の人ばかりじゃないのだし。服部さんとのうんと昔のやり取りを今になって「さよなら野口健」という本で大きく取り上げた小林元喜さん。1番驚いているのは服部さんじゃないかな。これは小林さん、狙ったね(^.^)

2022年9月29日掲載
話の肖像画28

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