2007年エベレスト清掃登山 , ヒマラヤ

2007/04/02

ヒマラヤでのひと時

 風邪をこじらせナムチェバザールで二泊。ゆっくりと休養。多くの日本人トレッカーとお会いしてきましたが、60歳以上の夫婦が多かった。退職後に奥さんとヒマラヤトレッキングをするその素敵な時間の過ごし方に、いいものだなぁ~と感じていた。昨年末に母親が亡くなったが、
朝日を浴びながら

朝日を浴びながら
ケイさん1

ケイさんと合流

もし元気でいてくれたら親父とヒマラヤのトレッキングに案内したかった。私もそうだが現役時代は仕事に追われなかなか家族と過ごす時間が少ない。ヒマラヤのトレッキングに訪れている日本人の多くも同じでしょう。その分、リタイヤ後にゆったりと家族と過ごす。そのほのぼの感が日本人トレーカーから伝わり、とても癒された。


 ナムチェバザールを出発し、パンボチェ村のお寺へ。ゲシュラという有名なお坊さんに安全祈願をして頂いた。多くの登山家が訪れるパンボチェのゴンパ(お寺)。神社やお寺に訪れると気持ちがスーとなり、とても謙虚になる。人間生きていれば段々とずうずうしくなるもの。ヒマラヤ出発前に比叡山の延暦寺に訪れたがお坊さんの「お金がないのも困るが、それ以上に心が貧しくなるほうが遥かに辛い」との一言が妙に胸に響いた。当たり前の事かもしれないが、日々の生活に追われていくうちにその当たり前の心がどこかにいってしまうことがある。私はそんな時にお寺や神社に訪れる。
安全祈願

安全祈願


 安全祈願を終え、ディンボチェ村を目指していたら後から我々を追っていた谷口けいさんと合流。通常、ルクラ村から4日間ほどかけるのを二日で飛ばしてきた。急激に登ってきたので高度障害は大丈夫なのかと心配したが、本人はケロッとしていた。いつの時代も同じかもしれないが男性よりも女性のほうが強い。
特に野口隊は明らかです。ディンボチェ村には私が初めてヒマラヤに訪れた19歳の時からお世話になっている民宿がある。私にとってヒマラヤのママ。ママとの再会に抱きついてしまった。
ディンボチェのママと再会

ディンボチェのママと再会

 3月29日、アイランドピークの手前のイムジャ氷河湖に到着。1960年代には完全に氷河であったのが、いまでは氷河湖。氷河が溶け湖になってしまったのだ。温暖化の影響で急激に溶け出している氷河。そしてヒマラヤの至る所で洪水が起こる。このイムジャ氷河湖はこのあたりで最も懸念なれている氷河湖でネパール山岳協会のアンツェリン氏は「イムジャ氷河湖が決壊すれば万を越す人々が村とともに流される。その前になんとかしなければ・・・」と困惑していた。そして年々確実に巨大化する氷河湖がヒマラヤに限らず世界中で洪水を起こしている。地球温暖化は先進国が加害者だ。したがって私たちは加害者側にいる。
 その事を忘れてはならない事と同時にその責任を果たさなければならない。
ケイ2



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