ホーム

ブログ

環境原理主義的であっていいのか

2007/08/21

環境原理主義的であっていいのか

 昨日のブログのレスで知床から富士山に移動した事でそれが環境破壊といったようなご意見がありました。その意見に関して個人的な述べるとするのならば、それならば自らの信念を尊重されるのならば、まずは生きる事を放棄されたほうが、いいんじゃないですか、とお答えしたくなる。彼の指摘はそうゆうことです。

 人が生きていれば、どうしても地球の資源を必要とするもの。しかし、それら全てを否定するのならば人は生きていないほうがいい。自分は生きていて、パソコンで指摘してくるということは、すなわちエネルギーを使用しているわけですから、彼の発言そのものに私は大きな矛盾を感じる。事務所のスタッフにはいちいち反論するな!と言われましたが、しかし、どうなんでしょうか。私にとって行動は原点ですから意見させて頂きます。

 私は自分の発言に対していつも責任を感じています。それだけに彼に信念があるとするのならば、彼には具体的な行動を示していただきたい。言いっ放しは極めて無責任。また、彼のような意見、思想が広がれば活動そのものが成り立たない。仮に移動しなくて家に閉じこもっていても二酸化炭素は排出するものです。それはそうでしょう。じゃあ、お尋ねしますが彼が住んでいる住居だっておそらく機械を使用して建築し、また日頃、電機を使用されているわけでしょう。だからパソコンを使えるわけですから。それを棚に上げて飛行機に乗るのは環境破壊と言われても理解ができない。

 開発か保護か、100か0といった議論も時にありますが、環境問題は現実の問題。出来もしない事を表現することに私は嫌悪感を感じる。開発しながら、しかしその分だけフォローする。そのバランスが環境問題ではないでしょうか。

 極端な環境原理主義的な思想は時に方向性を狂わせる。求められるのはバランス感覚だろうと思います。いちいち反論するのは幼稚なのかもしれませんが、ここは明確にしておきたい。


 明日も再び富士山清掃。早朝に山梨県に車で向かいます。ガソリンも使用するわけですから、二酸化炭素も排出します。それに対して様々な意見もあるでしょう。しかし、私にはやらなければならないことがあります。理念を掲げるのもいいでしょう。ですが、環境問題は人が生きていく以上、常に現実の問題です。理念のみでは結局、一歩も前進できない。綺麗ごと述べるよりもまずは行動に移したほうがいい。

 随分と乱暴な意見になったかもしれませんが、率直な意見を書かせていただきました。明日も100名以上の参加者と樹海の不法投棄と闘います。一緒にゴミと格闘してくださる参加者は私にとって同士であります。多くの方々と共に活動出来る事が最大の喜びです。せっかくの夏休みなのに、参加費用を払って、それでも樹海に駆けつけてくださる。ありがたいことです。感謝、また感謝です。それでは、富士山清掃頑張ってきます!おやすみなさい。

カテゴリー別

ブログ内検索

野口健公式ウェブサイト


(有)野口健事務所 TEL: 0555-25-6215 FAX: 0555-25-6216