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明日は「打ち水大作戦」

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2007/08/22

明日は「打ち水大作戦」

 今日は一日ゆっくりと千葉の自宅で過ごしました。まるで打ち上げられたマグロのように、昼間に起きてきて、テレビをつけてダラダラ。見ようと録画していたテレビ番組を立て続けに見た。特に面白かったのがNHKスペシャルの8月14日に放送した「パール判事は何を問いかけたのか~東京裁判」。インドのパール判事が東京裁判で他の連合国から派遣されている他の判事に対して後から作った法律で過去を裁く事は法律的にできないと。そして虐殺による罪は敗戦国のみではない。戦勝国も虐殺を行ってきたことを指摘。パール判事は完全に孤立するが、氏を支えたのは正義感と使命感だったのだろう。
 一部の右翼団体はこのパール判事の発言を利用し日本に戦争責任は無かったと言うが、私はそうは思わない。パール判事は同時に日本の満州事変や南京大虐殺に対して愚かな行いと厳しく指摘している。パール判事は敗戦国のみに平和を侵した罪を科すことに疑問を感じていたのではないか。

 確かに民間人を標的にした東京大空襲、広島、長崎の原爆投下とて大虐殺である。東京裁判は裁判である以上、虐殺の定義を明確にし、その上で敗戦国に限定せず戦勝国側にも虐殺があればそれは同じように罰していくべきではなかったか。勝てば官軍、勝った側はなにをやっても許されることになってしまう。その後、アメリカはベトナム戦争では枯葉剤、イラクではウラン弾を使用しているが、もし戦勝国側のアメリカが東京裁判で原爆投下を虐殺の罪で裁かれていたら枯葉剤もウラン弾もなかったかもしれない。パール判事のメッセージは戦争行為に正義などない、また暴力行為によっては真の解決はないことを我々に問いかけているのではないだろうか。それにしても戦勝国が復讐に燃えていた風潮の中で孤立しても最後まで信念を曲げなかったパール判事の生き方に感銘を受けました。

 夜は大好きなお寿司屋さん「まなぶ」で食事。「まなぶ」も3週間ぶり。相変わらず暑い一日でしたが、ゆっくり出来ました。明日はお台場で「打ち水大作戦」があります。参加者とお水をまきますが、僕は今夜のお風呂の残り湯をまきます。

 先日の村尾キャスターとの富士山清掃の様子ですが8月23日の日本テレビ「ニュースZERO」にて放送される予定です。報道番組なので変更があるかもしれませんが。それでは、おやすみなさい。

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