2009年12月8日、千葉県市原市立有秋東小学校4~6年生対象に野口健環境教室を開催。今年、千葉県環境大使に就任しましたが、森田知事には「名前だけの環境大使にはなりたくない。私が環境大使になるのならば具体的なアクションを起こしたい。名前だけの大使ではなく私を思いっきり使ってください」とお願いしました。
朝にごあいさつ
何故ならば富士山やエベレストでの清掃活動を中心に今まで環境活動を続けてきましたが、気が付いてみれば自身の住まいのある千葉県は不法投棄全国ワースト3位。県内の道路には車から捨てられたポイ捨てされたゴミも多い。したがっていずれは地元でも活動を展開しなければならないと考えていたので、この環境大使就任を一つ地元でアクションを起こしてみたかった。千葉県も今年になり新知事が誕生し、森田健作知事となら色々な事に取り組めるだろうと心して環境大使を引き受けました。
まずは環境大使就任後、9月に森田知事と清掃活動を行った。次に県内の小学校にて現場型環境教育をさせてほしいと千葉県に要請。自身が理事長を務めるNPO法人セブンサミッツ持続社会機構では「野口健環境学校」を各地で行ってきましたが、その経験を踏まえ義務教育の中で環境教育を普及させたいと、4年前から長野県小諸市とタイアップし小諸市にある小学校6校中6校と毎年間伐体験などを中心とした「野口健森林教室」をスタート。行政主導で義務教育に現場型環境教育を取り入れたのは全国で小諸市が初めて。
そして昨年から橋本龍太郎氏の地元である岡山県総社市の片岡市長から「環境観光大使を引き受けてほしい」と依頼があり、同じく「義務教育の中で環境教育をさせて頂けるのならば」と依頼。今年の10月から環境学校が総社市でスタート。ちなみに片岡市長は橋本龍太郎氏の秘書を務めておりその頃からのお付き合い。
そしてこの12月から千葉県で環境教室がスタート。こうして小諸市から始まった取り組みが少しずつではありますが、着実に全国に広まりつつある。一気に全国全てに広げる力も能力もありませんが、こうして1つずつ着実に広げていければそれでいいと思います。何事もコツコツ。
川に降りる子どもたち
市原市立有秋東小学校4~6年生の130人と学校近くの立野川で清掃しました。清掃といっても地下を流れるトンネルの中での清掃でドロドロになる。子どもたちは慣れているようで、準備がよくヘッドランプを付け、なかにはヘルメットまで。深いところでは子どもの腰付近まで深く長靴の中にも水が入る。冬の川とあって冷たい。まっ暗闇の中でなんともマニアックな清掃活動でしたが、それでも嬉しそうに元気よく川に沈んでいるゴミを拾っている姿にこの学校が今まで行ってきた環境問題への様々な取り組みがちゃんと子どもたちにちゃんと根付いている事を物語っていた。
冷たいトンネル内の水が全身を冷やす
ヒャー水位が深く水が長靴の中に・・・。冷たいよ。
ヘドロにトタン屋根が埋まっていました
泥水からトタン屋根から自電車までゴミは様々
来年の2月には千葉県と一緒に県内にて「環境子ども会議」なり「環境子どもサミット」なりを開催する予定です。
小さなトラック一台分のゴミを回収
暗闇の中での清掃活動
私は父の仕事の関係で幼い頃から転々と移動の連続で実家や地元といったものがなかった。正直、地元をもっている友が羨ましかった。それだけに千葉県民となった以上、可能な限りやれる事は何でもやりたい。
ベネッセ教育ニュース 野口健 環境教室を通して教えたい事
久しぶりに教室内で給食を頂きました
また来年もやろうな!