カトマンズに戻ってきた野口より、電話連絡ありました。
「ジョムソンからカトマンズに戻りました。
ムスタンのローマンタンでは、偶然にも年に1回のムスタンのお祭りの日に当たりました。
そのお祭りはラマ教のお祭りで、お坊さんが一日中踊り続けます。
あんなに長い時間の踊りを見たのは初めて。
見ているこちらもぐったりするほどだから、踊っているお坊さん達は、さぞ大変だったに違いない。
今回は、アルバータからキャラバンが始まり、約45日間。
前半は雨がひどく、風邪をひき、悪化させたまま、ムスタン入りしたので、
胸を痛めて、咳き込んでました。
間もなく帰国ですが、25日の講演、26日からの富士山清掃までには、何とか治したい。
今回の遠征のムスタンは、これまで見てきたどの地域よりも、テンションの上がる地域でした。
ただ、あまりにも広すぎて、カメラを構えた時、どこでどう切ってよいかわからず、
毎回、かなり悩みました。そのくらい、広かった。
そして、明日からカトマンズはまたまた、バンダ(ストライキ)です。
明日から3日間、なにもかも機能しません・・・・
タクシーも走らないので、どうやって、飛行場に行けるのかな...
マオイストの登場以来、この国は、年がら年中バンダだらけ。
これは、一部の勢力によるストライキの宣言によって、
全ての人が強制的にバンダを強いられる。
バンダの期間中、店やタクシーを営業していると、襲撃される可能性がある。
そういうバンダが四六時中続く様子を見て、
この国の人間が国を統治するのは、やはり無理なのかなと思う。
最近では、ネパール人でさえ、「ネパールという国を機能させるのは、無理。
インドの一部になった方がいいのではないか・・・・」という声も出ている。
そんな状態ですが、あと2日カトマンズにいたら、帰国です。
帰国したら、ムスタンの写真をアップします。
カトマンズより 野口健」
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