2012年12月13日、日刊スポーツ「私はこう選ぶ~日本の政治家に期待すること~」に野口の意見が掲載されました。
以下、掲載記事です。
私はこう選ぶ~日本の政治家に期待すること~ 野口健
『かっこ悪い国会議員が増えた』
ブームに流されているのが、気に入らないんです。
05年の衆院選は郵政民営化で自民圧勝、09年は政権交代で民主圧勝。今回は自民党が圧勝するみたいですね。選挙時の党の人気に左右されて、各議員が任期中に何をやったか、ほとんど評価されない。それはおかしい。選挙運動はあと3日間しかないですが、できるだけ小選挙区の候補者の演説を生で聞いて、過去の実績を確かめてください。声を聞けば、本気で話しているか、建前を並べているか、分かるはずです。
格好悪い国会議員が増えましたね。選挙直前で党を立ち上げたり、合流されたり、名前を変えたりする。他党への移籍も目立ちました。選挙に落ちるのが不安で、覚悟を決められない。自分がやってきたことに誇りを持って、フラフラと所属先を変えず、選挙戦に臨む方が格好いい。信念があって、腹が据わった国会議員は、選挙に落ちても、復活できるはずです。
小泉チルドレン、小沢ガールズ、そして今回は橋下ベイビーズと、どさくさ紛れにろくでもない議員が当選する歴史は繰り返さないでほしい。こういう議員たちの多くは、1期で消えていく。1期だけでなにができるんですか。何事も積み重ねが大事。当選を繰り返して実績を残し、ブームに流されない政治家を増やさないと、政界全体が尊敬されなくなる。
今回の衆院選の報道は多いですが、投票率は下がる予感がします。しらけムードを感じるんです。新党乱立の異常事態で、多くの有権者が政治に興味を失っていると思います。
【2012年12月13日 日刊スポーツ掲載】
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