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富士山

【話の肖像画】19

富士山

2022/09/20

【話の肖像画】19

産経新聞【話の肖像画】19が掲載されました。

富士山が世界遺産に登録され「お祭り騒ぎ」の雰囲気に違和感を覚えていたのは事実。世界遺産に登録された事で「長年行ってきた活動がパーになるかも」と不安でしたね。でも、やっぱり、日本人は「世界遺産」というブランドが大好きなんですね。
富士山の世界遺産を目指す過程で、山梨、静岡両県の温度差はあるものの、しかし「連携して富士山を守っていこう」と、決してラブリーな関係でなかったのに世界遺産を共通のテーマしたら足並みを揃えたように感じられた。であるのならば、富士山は世界遺産に登録されてよかった!と。
個人的には世界遺産というのはヨーロッパのブランドであり、そんなものに飛びつく必要はないと。富士山は富士山である。所詮は世界遺産。そんなものに、飛びつき、浮かれている風潮にいやはやと。ただ、世界遺産になったことで、結果、富士山の自然保護が前に進むのならば、それはそれで歓迎したい。
「世界遺産」と同じように「ミシュラン」って、なんで、あんなものに皆が振り回されるのかわからない。何故にタイヤのメーカーに日本の食文化を採点されるのかと。まあ〜彼らは勝手にやればいいのですが、問題は日本社会の中でミシュランが発表した基準に乗っかってしまうこと。情けな...と悲しくなる。
エベレストのある国立公園も世界遺産に登録されていますが、その世界遺産地域で生活しているシェルパたちに世界遺産に選ばれた事について聞いてみたら「へぇ〜世界遺産ってなに?何か関係あるの???」と。何人にも聞きましたが、だいたい、その程度のコメント。日本は世界遺産に飛びつき過ぎですね。

2022年9月20日掲載
話の肖像画19

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